韓流ゴリ押しの何が悪いのか。

どのへんが良くないのかイマイチわからないので。
東電救済法案が採決される日程あたりの韓流フジテレビ批判が2chでは物凄くて、高岡スレッドの消化スピードは2分半程度でしたね。その内容はほとんどコピペだったので何のために消化しているのか理解できませんでしたが、結局めでたく福島原発事故のスレッド数を超えました。
韓流ゴリ押しへの批判の主眼はよく把握していませんが、次のような論点が見られます。

誰も韓流に興味がないのに盛り上がっているような虚偽を放送している。

韓流が盛り上がっていないかどうか個人的には確認できないので何とも言えない点ですし、だからこそ盛り上がっているように見せることも可能な所だと思うのですが、これは流行にはほとんど全部当てはまる事だと思うので韓流だけ非難する理由があるかどうか。

非常識な位に韓流をゴリ押すので不快、不審である。

全然関係ない脈絡で韓国語をつぶやいたり、ハングルがセットの装飾に使われてたり、売れているかどうかわからない物が「1位」「大人気」だったりして、その辺が不愉快、奇妙、ということですね。
これはユーチューブなどで確認しましたので確かに不自然だなあとは思うのですが、ただし冷静に考えるとまず日本には外国語が溢れています。必要性や脈絡がなくても英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語がマンションや店に使用されています。私は「店の名前にフランス語の綴りを使われても読めないんだけど(^_^;)」と思うのですが、ブランド店・花屋・レストランなどで盛んに使用されています。せめてカタカナで書けよと思いますが。
服屋さんか何かで「cocue」という名前の店があって、私の住む近辺でも見かけますが、これって「寝取られ夫」という意味だそうで、どういう意図なのかよくわかりませんが、とにかく読めないから世間で通っているような外国語は別の場所でも堂々と使われております。そこに裏の意味を読み取ろうとするとドンドン猜疑心が湧いてくるでしょうけれども、実際には大した経緯は無いのだろうと思います。
日本の歌謡曲の歌詞やバンド名にも随分と昔から英語やフランス語が無闇に使用されていて、嫌がる人は「英語帝国主義」とか「植民地根性」とか批判してきましたが、我々の大半はそれらを当たり前のことと受けとめています。例えば「全て投げ出してもいいじゃないの used to be 諦めるのは easy」という歌詞を読んでも私には意味がさっぱりわかりませんが別に気にしません。脈絡も必然性もなく英語が使用され、文意すらわからなくても誰も気にもとめませんね。それは我々が白人崇拝をしているとか戦争に敗れて負け犬根性が染み付いたとかということではなくて単に慣れただけです。英語や意味のわからない文言がテレビで目についてもそれはいつものことなので無視する習慣ができたのだろうと思います。
韓国政府が意図しているのはそういうことなのだろうと思います。韓国が国家として韓流をプロモーションしていることはフジテレビの番組でも言及していましたので、隠された意図があるとは思いません。韓国政府としては、「英語やフランス語、イギリス人・アメリカ人・フランス人のように韓国語と韓国人を浸透させたい。」と考えているのでしょうし、それは当然のことだと思います。日本政府が同じ事を外国でやっているかどうか知りませんが、同じ事をやればいいと思います。まさか日本語や日本文化を禁止している国はないでしょう。

フジテレビが韓国人を賞賛し日本人を貶める。

この論点では浅田真央とキムヨナに関する扱いがおかしいと問題になっていました。
これもユーチューブやニコ動で確認してみたのですが、確かにまあややキムヨナよりの放送をしているな、とは思いました。ただぶっちゃけた話、フジテレビにとっては韓国政府はスポンサーみたいなものですし、キムヨナがCM契約している企業は日本でも力を持つ所が散見されますからこちらはモロにスポンサーです。民放はスポンサー料で経営しているのですから、スポンサーが使っている広告モデルをフジテレビが贔屓してしまうのは仕方のないことでしょう。というか贔屓しないとむしろ企業としてはおかしいわけで。この問題は民族感情としては不快ですけれども同じ日本人とはいえそれぞれの立場でそれぞれの利害があるのですからどうにもならないことです。今後は浅田真央にもっと勝ってもらって、韓国政府の影響力をも凌駕するCM契約をとりまくって貰えれば、フジテレビからの扱いも良くなると思います。

「韓流が嫌なら観るな。」と言うのは傲慢ではないか。

こういうことを言われて腹が立つ、というのはわかります。聞く耳もたないという態度は客商売では普通は無いことですから…(自由な資本主義ならね。)
ただこれも他の事でクレームがついた時にも言われるセリフです。他の局でも言いますよ。
それに言っている内容はその通りのことで、韓流をゴリ押しする番組、タレントがいたら見なければ良いのです。いくらフジテレビでも全部が全部韓流ゴリ押しでは無いでしょうから、ゴリ押しを見ないようにしてもテレビを楽しむことはできると思います。
もっと広げて考えると、嫌いな人間や嫌いな事があったとして、それらについて全部消えろ、と要求することが一般社会でも出来るかどうか。私も電車を待つ駅のホームで列にわりこんでくるババアとかを見ると「誰かに殺されますように。」と祈ってみたりすることが日常的にありますがそれを口には出しませんし(当たり前ですが)、排除行動したりすることもありません。公共の場では不愉快な連中と共存するのが社会性というものですし、公共とはそもそもそういうものです。私も公共の場でババアから文句を言われることがしばしばありますが全部無視しています。
大事なのは必要性や程度を斟酌することで、いくら不快でも必要性があれば社会生活をしなければなりませんし、許容できる程度であれば穏便に無視しなくてはなりません。その対応はその人の腹ひとつです。番組のセットに無意味にハングルが使われていて不愉快であっても、その不快さを平井理央アナの魅力が上回れば黙って見るしかありませんし、どうしても我慢できなければ見ないようにするしかないでしょう。「ハングルを使うな」と要求しても、「でも英語やフランス語がセットに使われていても何も言いませんよね?」と言い返されてしまいますよ。不愉快であるがカットできるものをそうするかどうかは、その人個人の決断の問題であって、自分が不愉快にならないように他者に要求するのはちょっと筋違いだと言えましょう。平井理央アナの魅力に背を向けられるかどうかは、見る人の自立度の問題です。

これからは韓流じゃなくて台流だ!

「台流」という言葉あるかどうか知りませんが、台湾のことね。
台湾の芸能人や番組を押せば良いというのは私も賛成ですけれども、たぶん中国様がおっかないので無理でしょう。この辺もスポンサー問題と類似。テレビ局の人も普通の人たちなので中共に逆らうとか絶対無理です。
だからまあ代替案としては「ベトナム流」「フィリピン流」(フィリピン人が好きな人は日本にたくさんいる)「インドネシア流」「モンゴル流」(相撲で実現)とか色々売り込んでもらうといいと思います。「ブルネイ流」とかでもいいですよ。
韓流をゴリ押しする理由は「韓流が安くて効果も高い」という企業の論理らしいので、他のアジア諸国の芸能も安くて人気が出れば採用されるでしょう。(その筈。)
安くするのはその政府が補助金を出せば出来るでしょうが、あとは人気が出るかどうかですね。
「やってみたけど人気でなかったので。」とテレビ局から言われたらそれまでですけど。