韓国のISD、80以上の協定に、40年前から存在

TPPおばけ騒動と黒幕~開国の恐怖を煽った農協の遠謀~ (オークラNEXT新書)

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国土強靭・TPP反対を叫んで、誤りとウソを日夜撒き散らす一群が存在していますが、彼らの言い分と事実はまったく異なります。
中央日報の記事を参照しましょう。

  • 韓国では40年前からISD条項を結んでいる
  • 韓国が結んだ80以上の投資協定にISD条項は含まれている
  • 世界の147カ国がISD条項を取り入れている


韓国は米韓FTAで始めてISDを受け入れたわけではなく、今まで常識的にとりいれてきて何の問題もなかったわけです。
これは日本の状況においても同じで、20以上の協定にISDは既に含まれています。
それで何か問題があったでしょうか?
国土強靭・TPP反対派は、「米韓FTAで韓国は滅びる」と喧伝していましたが、2012年3月の発効以来1年半ほど経ち、この間の経緯を見ていて分かったのは、韓国にダメージを与えているのはFTAではなくアベノミクスだったということです。
アベノミクス開始前の2012年3月〜11月の期間に、「韓国が弱った」という話題がそれほどあったでしょうか?
その証拠に韓国は、TPPへの参加意向を発表しました。

韓国、TPP交渉参加の方針 法定公聴会開催へ
2013年11月8日08時37分 朝日新聞
 【ソウル=中野晃】韓国政府が、環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉に参加する方針を固めた。参加の前提となる法定の公聴会を15日に開き、通商政策を決める対外経済閣僚会議で正式決定する見通しだ。

韓国はもともと、「米韓FTAがあるし、日中韓FTAも進展するかもしれないのでTPPには参加しない」という方向性だったはずが、ここに来て方針転換をしたのは、日本の動向に影響を受けたからでしょう。
韓国としてはアメリカ・中国とFTAを結んで日本を出し抜く戦略だったのが、アベノミクスによって韓国どころか中国すら再度抑えられるくらいに日本が強力になりかねない情勢になってきたため、方針を変更したのかもしれません。
復活していくアメリカと日本が形成する「太平洋自由貿易圏」から弾かれるのは、韓国がいくら中国に媚びへつらっていても不利になると判断したように見えます。