客観的なフリをした親原発って・・・

日経はそこはかとなく原発擁護くさい。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110603/220388/?P=3

ドイツは再生エネルギーの普及が功を奏し、余剰電力を輸出してきた。
現状ではドイツは、原発なくして電力を賄えないのだ。

 
 しかも、こうした脱原発国がフランスに依存する関係が、未来永劫、持続可能とは言い難い。CEAのビゴ長官は、「原発で作った電力を(フランスから)輸入する一方、自らは放射性廃棄物の管理などには責任を負わないという身勝手な話は、政治的に許されなくなるだろう」と警鐘を鳴らす。


 フランスは、高レベル放射性廃棄物の最終処分場も自国内に造ると決めている。原発事故のリスクに加え、放射性廃棄物を長期保管するリスクも、自ら背負う構えだ。ドイツなどの脱原発を目指す国が、原発を代替する発電手段を確保できないまま、リスクを負わずにフランスの原発に頼り続けたらどうなるか。フランス国民から不満の声が上がっても不思議ではない。


 もちろん、韓国や中国などと送電線網が接続されていない日本に、原発を巡って独仏間でくすぶる対立の構図を、そのまま当てはめることはできない。だが、逆に島国として孤立しているからこそ、独仏の不協和音は、日本に2つの覚悟を問いかけている。


 1つは、フランスのように最終処分場の確保も含め、原発にまつわるすべてのリスクを、この狭い島国で全国民が背負う覚悟があるのかどうか。そしてもう1つは、原発の依存度を下げるのならば、電力を安定供給できる代替手段の確保に向け、大胆なエネルギー政策の転換に踏み出せるのか。


福島原発事故で世界が危機に直面する中、もはや日本の場当たり的な対応は許されない。

こういうのを読むと「うーん冷静な意見だ。」てな感じで「原発問題にオトナの対応をしよう。」といった話が出てきてしまうのですが、客観性を装う原発擁護につきものの、「国ごとの条件を無視した『対等な』議論」をまたやってますね。
前にも書いたのですが、フランスでは地震がほとんどおきません。
田中優氏によると「この30年間に震度5以上の地震がフランスでは0回、日本では約4000回発生している。」とのこと。
加えて日本は島国ですから津波がどこにでもきます。
その上にフランスの可住地面積は日本の3倍以上あります。
これだけ決定的に違う国同士を同じ地平で比べてどうこう言うのは全然客観的でないし合理的でもないのですよね。
少しものを考えたい層に向けて巧妙なごまかしをやる点に嫌なものを感じます。
「電気を輸入していながら放射性廃棄物の責任を負わないのは許されるのか?」というイチャモンみたいな議論も展開されております。
そんなに負担なら原発やめればいいんですよ。電気の輸入先がなくなったらドイツ人も節電くらいしますよ。
この議論は「農産物を輸入していながら塩害や地下水枯渇に責任を負わなくていいのか。」という話に似てますが、そういう場合は農産物価格に対策費を転嫁すれば良い話。
フランスが放射性廃棄物の処理問題をかかえるなら電気代を高くすれば良いのです。それでも買いたければドイツは買うでしょうし、割りに合わないとなれば他の手段を考えるでしょう。
人間が生きていくのに必要な資源を確保しようとするといろいろなデメリットはつきものであって、例えば近頃話題の「シェールガス」は安い・豊富といいことづくめのようですが実際は採取時の周辺住民への健康被害が問題視されているようです。
私は原発代替の有力候補は天然ガス・蒸気発電だと思いますが、そのためにガス田周辺住民を犠牲にして良いとは思いません。採取時の安全性を高めるコストは消費者である我々が負担するべきであって、そのために電気代が高くなって他のことに金が使いにくくなったとしても我慢するべきです。
現地の人々を無視してまで安価に豊かな生活をしたいというエゴを押し通したら原発と同様の差別問題になってしまいます。
しかし確かに塩害や地下水枯渇、ガス採取時の健康被害も深刻な環境問題ではありますが放射性廃棄物の処理問題はそれらをはるかに超える大問題だからフランス人も青くなっているのだと思います。放射能の被害は不可逆ですからね。取り返しの付くタイプの問題とは質が違います。
電気を売って儲けられる立場なのに、普通なら寡占的に商品を売る立場にみんな憧れるのに、フランス人は「俺たちだけに放射性廃棄物を押し付けないでくれ。」とほとんど「見捨てないで」状態になっている。その態度から逆に核のゴミ問題の重大性が間接的に伝わってきます。
なんか「道連れになってくれ。」と言っているような印象すら受けます。
ただ、もしフランスで放射性廃棄物処理関係で事故ったらドイツを含めた周辺諸国にも当然被害が及ぶのですから実際には「核のゴミ処理に協力してくれ、コストも電気代とは別に分担してくれ。」というのも通用するとは思いますけどね。
こういう話を読んでいると一見「欧州人同士のエゴのぶつけ合い。」というストーリーにしか見えず、日経もそのラインでネガティブに書いているわけですが私は反対に「お互いの立場を明確にした上で言葉によるコミュニケーションができるのは成熟している。」と感じます。
どこぞの島国では原発事故が起こっても「原発の社会的位置づけをどう考えるか、自分はどういうスタンスをとるか。」を全く考えない国民が多数いて、「事故は嫌だけど豊かに暮らしたいから原発推進派にこれまで通り投票。」という行動が全国的に見られたりする状況です。
その選挙に際しては原発問題についてハッキリと語られることもなく「面倒な話題には蓋をしてよろしくやりましょう。」という土民的共犯関係が有権者と候補者の間に無言のうちに共有されるという具合。
何十年も前から「この国は民主主義を輸入したので実は政治文化的にまだ民主主義をやるだけの成熟がないのではないか。」と問題視されていたりしたのですが、何十年たってもぜーんぜん民度が上がっていないという点に教育やマスメディアのお粗末なレベルが垣間見えます。
欧州人がエゴまるだしなのは事実ですし、ちょっと歴史好きな人ならフランスを含めた欧州がどれほど凶悪で偽善的でおっかねえのか知っているわけですが、彼らがその状態なのは彼ら自身酷薄な環境・社会状況を生き抜いてきたというプロセスによってそうなっているわけで、その分国民も政治的に成熟度が高いのです。
政治的に成熟しているというのは個人の思考法が意識的である証拠で、極東のとある小国のような「空気でなんとなく動きます」とか「集団思考に慣れきっていてそれ以外の方法を知りません」という幼稚さは存在しないのでしょうね。
フランス人もドイツ人もそれぞれの利害と立場を明らかに自覚し、エゴイスティックながらも自己決定して言葉と論理をつかってバトルしているのです。
これは自立的に生きるのなら不可避の過程なのですが、それを「ケンカ・争い」といったネガティブな受け止め方しかできないのは自らの文化的欠陥に頭の上までどっぷり浸かって周囲を見渡すこともできない蛙ぞろいの幼児的社会環境のなせる業なのだと思います。

小学生の頃から悪い連中に食い物にされるとこうなります。

加護ちゃん40代男性と交際で芸能活動危機
 元モーニング娘。加護亜依(23)が、芸能活動停止の危機にあることが6日、分かった。加護は7日発売の女性自身で交際を報じられた、飲食店経営の40代男性A氏と出会った昨年8月以降、仕事をドタキャンするなどして事務所から謹慎させられていた。


 加護は1月にA氏を通じ独立を訴えたが、事務所は専属契約が2年残っていることなどを理由に拒否した。加護は事務所の許可なしにブログを立ち上げ、5日には都内でライブを強行したが、事務所との契約が残っている以上、表立った芸能活動をできないのが現状だ。事務所関係者は「加護はA氏と同居中です。ライブは、東日本大震災のチャリティーということで黙認しましたが、目を覚ましてほしい」と話した。加護は6日のブログで、「売り上げは全額寄付します! また今月炊き出しにも行きますので!!」と、被災地支援を続けるとつづっている。 [2011年6月7日5時59分]

加護亜依23歳、などと読んだりすると「大人になってもこんな調子なのかよ。」といった冷笑も多いわけですが、しかし普通の生き方をしていても23歳なんて子供ですよ。成熟なんて程遠い。
しかも子供の頃からロクに教育も受けずにあらゆる欲望まるだしのクズどもに搾取される生活をしていればマトモになれという方が無理。
この女性が記事にあるような愚行・反抗をしているのは穿った見方をすれば小学生のころから様々なやり方で付け込まれて悪用されてきたことへの無意識の抗議とみなすことができます。
ただ、強欲・劣情まみれの猿どもに反抗する方法が「被災者へのチャリティー」なのですから賢いのかどうかは別として「良心的になりたい。」という思いがどこかにあるように思えるではありませんか。
どこまでも自覚的に低劣な白粉臭い糞プロデューサーよりずっとマシでしょう。あの馬鹿共は○○コンを煽って金儲けするというワンパターンからいつ脱却するのでしょう。*1

*1:昨日のエントリに書いた真野恵里菜の「誤爆」事件ですが、一ヶ月分のツイートを削除するという「突っ込んでくれ」期待丸出しの展開。目論見通り2chでは多少の燃え広がりが観察できていますが、さして盛り上がらない点が哀しい。非モテの劣情を利用するだけにとどまらず民族間憎悪を煽って2国で金儲けしようという劣悪事務所とそこに飼われる子供という吐き気を催すような醜悪な図式。そんなにしてまで何を求めているのか、そんな事は考えないのでしょうが、その先にあるのは…

連日必死の菅おろしですが…

なんか毎日出てくる情報が変わるくらいに菅おろしのための激しい調整をしている、しかも与野党問わずマスコミも一緒になってやっているという異常な政治状況なのですが国民はのほほんとしてますなあ。
何か異常なほど強い動機がそこにあるということくらいすぐにわかるんじゃないかと思うのですが現実にはそうでもないんですねぇ。
菅をおろすための共通の強いインセンティブ与野党・マスコミに広く分布していると再度書きます。
指導力がない。」なんてのは今始まったことではないのですからこんな緊急時に無理やり首相を交代させようなんて動きは変ですよ。菅政権になったときに「なぜ菅なのか。菅に何を期待するのか。」という声は広くありましたし、その後の政権運営に対しても評価は低かったのに平時には与野党・マスコミはなーんにもしてこなかったのです。
それが今になって上を下への大騒ぎを被災者そっちのけでやっているのは彼らにとって物凄く不都合なことを菅がやりかねないという懸念が生まれたからでしょう。*1

*1:そういえば「東電は潰さない。」と枝野官房長官が言明しましたね、このタイミングで。

地方紙は頑張るね。

神への階段を登っている東京新聞をはじめとして地方紙は原発問題についてよく発言しています。
愛媛新聞の社説もいいです。
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201106073496.html

新成長戦略の素案 なぜ原発推進が前提なのか

  • たった一ヶ月で再生可能エネルギーから原発に方針が回帰したのは何故か。
  • 日本の将来像を描き直さないのは事故の教訓を生かさない事だ。
  • 国民不在のまま国の方向性が決まって良いものか。
  • 国家戦略室の議論はすべて公開し、それに対する国民の意見を反映する仕組みを作れ。

削るとこなしの社説です。

「菅直人首相は少なくとも一時的に、日本の原子力利用をこれ以上拡大する計画を見送った」

ニューヨーク・タイムズの話題記事を完全翻訳「原発依存を助長する日本の文化」(Office Matsumura) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
原発問題について連日のように重要な記事をあげる「経済の死角」。
ニューヨーク・タイムズに載った「原発シャブ漬け地方経済」記事の翻訳です。

  • 2009年度、原発を持つ地方に9兆2000億円の公共事業費が投下された。
  • その他に「大量の交付金、資産税、所得税からの収入、個人補償、原発企業の”匿名”の寄付」がある。
  • 楽に儲かるようになると農業や漁業からそちらにシフトし、農業・漁業は衰退する。
  • 島根県鹿島町の税収の4分の3が第二原子炉からの財産税であった時もあった(1990年代)
  • 原発を建造する際の補償費は漁民ひとりあたり4800万円にもなった。
  • 原発のカネの流れは「電源三法」により、これを作ったのは田中角栄
  • 原発交付金で公共施設を造るがその維持費はその地方自治体もちなので後になって重荷と化す。
  • 青森県東通村の2010年度予算の46%は原発からの財産税と交付金
  • 原発を誘致する地方の言い分は「原発以外にカネをひっぱってくる方法はない。」

都会で豊かに暮らす我々が地方自治体の「豊かになる努力」を論難することは確かに難しいのですが、原発が事故を起こすとその地方自治体だけにとどまらない広範な汚染と健康被害が発生します。
福島で「原発マネーの恩恵を受けた住民と受けなかった住民の感情的対立がある。」という報道が見られましたが、「都会vs地方」だけでなく「得した住民vs得しなかった住民」という利害対立もあります。
となると「地方は貧しいのだから原発を誘致しても仕方ない。倫理的に許される。」という主張が怪しくなります。なぜなら、その地方に限っても原発が格差・差別を激化させているからです。原発がなければむしろそれは発生しません。
社会から差別を無くすことはできないとは思いますが「許されない一線」についてコミュニケーションする必要があるように思います。

更に深刻な事態への懸念は無くなっていない。

ガンダーセン氏へのインタビューです。
Transcript for Exclusive Arnie Gundersen Interview: The Dangers of Fukushima Are Worse and Longer-Lived Than We Think | Peak Prosperity
Part 2 of Arnie Gundersen Interview: Protecting Yourself If the Situation Worsens - Peak Prosperity
かなりゲッソリする内容なのですが真実に向きあう気持ちは大事です。怖いことからは目をそらすのが日本人の習い性ですが。
ながーい英語を読むのがしんどいですが、翻訳をあげてくれる人が早くも出ています。
http://ex-skf-jp.blogspot.com/

  • 燃料が溶け落ちて塊になると水を入れても表面しか冷えない。
  • 圧力容器の下部には制御棒を入れる穴があるのでそこから溶けた核燃料が抜け落ちる。
  • 1号機・2号機に関してはコンクリートを燃料が穿ち抜くことはないだろう。再臨界もない。
  • 3号機は燃料が元型をとどめている可能性があり、そうすると再臨界の可能性がある。
  • 燃料プールは1号〜4号まで再臨界の可能性がある。
  • 再臨界と停止を10分の1くらいの燃料が繰り返しているのではないか。
  • 3号機は原子炉の底がぬけて燃料が一気に落下して水蒸気爆発を起こす危険性が否定できない。100分の1くらいの確率。
  • 冷却のために原子炉に水を満たした状態で余震がくると倒壊する危険性がある。
  • 4号機のプールは核燃料がむき出し。その状態で冷却できなくなると核物質が気化して撒き散らされる。
  • 福島の事故はチェルノブイリより酷い。
  • 最初の2〜3週間で大量の放射性物質が出た。その時の風向きが内陸に向いていたら日本が滅びていた可能性もあった。
  • 4号機が余震で倒壊したら東京にいる人々も逃げたほうがいい。そのような事態を科学は想定出来ていない。
  • 汚染水の問題は深刻。汚染水の脱塩や濾過をするにしてもフィルターが溶ける可能性がある。しかもフィルター交換の為に人が近づくこともできない。
  • 25レムとは250ミリシーベルト。癌の可能性を10%引き上げる。
  • 福島の海はチェルノブイリ事故時の黒海より10倍汚染されている。
  • 1年くらい今の作業を続けるだろう。
  • 1年後に1号〜3号はコンクリートで覆うことができる。
  • しかし4号は無理。コンクリートを流しこむと建屋が倒壊する。燃料棒を取り出すこともできない。ガンダーセン氏もお手上げ。
  • 4号機の場合、建屋の周りに建屋を建造し、水で満たし、充分に遮蔽して巨大クレーンで核燃料を運搬容器に移す作業をするのではないか。しかしこの作業には何年もかかる。
  • 日本は地下水の汚染状況を全く公表していない。
  • 地下水汚染対策として建屋の周囲に深さ20㍍、幅1.5㍍の堀を構築してゼオライトで満たす。
  • 地下水が動いて広範に汚染が広がると大変なことになる。

政府がメルトスルーの可能性を認めた。

小出先生の指摘どおり。

核燃料、圧力容器貫通の可能性…政府が報告へ
 東京電力福島第一原子力発電所の事故について、政府が国際原子力機関IAEA)に提出する報告書の全容が7日明らかになった。


 報告書は、破損した1〜3号機の原子炉圧力容器の底部から溶融した核燃料が漏れ出し、格納容器内に堆積している可能性を指摘した。


 格納容器まで溶けた核燃料が落下する現象は「メルトスルー」(原子炉貫通)と呼ばれ、「メルトダウン」(炉心溶融)を上回る最悪の事象。これまで圧力容器底部で、制御棒の貫通部などが破損し、高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏出したことは明らかになっていたが、政府が公式にメルトスルーの可能性を認めたのは初めて。


 また報告書は、原子力安全規制の行政組織が縦割りで、国民の安全を確保する責任が不明確だったと認め、原子力安全・保安院経済産業省から独立させ、原子力安全委員会なども含めて、体制を抜本的に見直す方針なども打ち出した。
(2011年6月7日14時30分 読売新聞)

しかし「格納容器まで」と言っているところが往生際が悪いというか。もっと行ってるでしょ。

事故後冷却作業をのろのろとやっていた理由の洞察。

  • 事故後に外部冷却装置をつけなかった理由⇒圧力容器も格納容器も壊れているのでムダだったから。
  • 「水棺」を実施する方針にした理由⇒圧力容器や格納容器の破損を隠すため。しかも装置を買う必要がない。ムダなのは先刻承知。

事故発生の初期段階で「もう手のうちようがない。」ということが東電にも政府にもわかっていたのでしょう。
保安院の無気力会見が真実を物語っていたのですね。

ECCS関係メモメモ。

176 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 19:28:34.27 id:Bbb0JV1d0
地震と関係なく、1年前メルトダウン寸前だった2号機↓

(2010年6月)17日午後、第一原発2号機であわやメルトダウンの事故が発生しました。
発電機の故障で自動停止したものの、外部電源遮断の上に非常用ディーゼル発電機がすぐ作動せず、電源喪失となり給水ポンプが停止、原子炉内の水位が約2m低下、約15分後に非常ディーゼル発電機が起動し隔離時冷却系ポンプによる注水で水位回復するという、深刻な事態でした。
    (中略)
東京電力は当初、発電機が停止した原因を「発電機そのもののトラブル」と説明していましたが、18日になり「外部からの電源の供給が何らかの原因でストップしたため保護装置が働いて発電機が止まり、その結果、原子炉の自動停止に至った」と福島県に報告したといいます。しかも東京電力はこの件を報道機関に発表していませんでした。
ttp://skazuyoshi.exblog.jp/12828796/


294 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 21:19:25.80 ID:00xK3hIE0
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/20110606-nisa.pdf
非常用復水器等の設備が機能していないものとしており、津波到達後約2時間、地震発生後約3時間で燃料の露出が始まり、その後1時間で炉心損傷が始まったものとなっている。


311 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 21:42:06.24 ID:8qUifjxY0
>>305
非常用復水器等の設備が機能していないってのは、政府が押しつけた仮定も何も、当日の運転日誌にきちんと掲載されており、ホワイトボードにも手書きで記載されている。


313 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 21:46:43.82 ID:00xK3hIE0
>>311
>非常用復水器等の設備が機能していないってのは、政府が押しつけた仮定も何も、>当日の運転日誌にきちんと掲載されており、ホワイトボードにも手書きで記載されている。

>>308
>別紙-1-7に「5/16報告、7.各種操作実績取り纏めに当該の記載はあるものの、ってのは、ホワイトボードに書いてある「IC(A)系2A、3A 弁開/蒸気発生確認」のことなのに、何の寝言だよ


357 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 22:55:39.94 ID:00xK3hIE0
>>356
>11日の15時00分つまり、津波が来る前に非常用復水器手動停止してから、一度も動いていないよ

>>313
>ホワイトボードに書いてある「IC(A)系2A、3A 弁開/蒸気発生確認」と、動作を確認してる記述があるのに、お前は何が言いたいんだ?


369 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 23:07:04.55 ID:8qUifjxY0
>>357
>ホワイトボードに書いてある「IC(A)系2A、3A 弁開/蒸気発生確認」

↑これ何時?????(笑)
1号機の非常用復水器は、
14時46分 【地震発生】スクラム開始・外部電源喪失ディーゼル発電機起動
14時48分 原子炉停止・残留熱除去系CCS切替・主蒸気隔離弁閉
してから、確かに一度は自動起動したけど、直後に炉内圧力急速低下を起こして手動停止してから一度も機能していない。

津波後の16時36分にも、非常用炉心冷却装置①非常用復水器IC②高圧注水系HPCFの注水流量確認出来ずと書かれている。

弁開/蒸気発生確認しても、炉内圧力急速低下するほど水蒸気ダダモレなら機能しているワケじゃないのよ。


389 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 23:18:50.55 id:qGYSkZ8B0
>>369
そもそも地震直後・津波到来前の15時に非常用復水器が自動開始したということは(非常用復水器は全交流電源喪失しなければ開始しないことから)一旦起動したディーゼル発電機が津波で冠水する前に勝手に止まってしまったということだね。


402 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 23:26:10.30 ID:8qUifjxY0
>>389
いんや、ディーゼル自動起動して津波が来るまで動いていたのは事実だから、どっちかっていうと、外部電源喪失してディーゼル発電開始したけど、地震で電気系統がぶっ壊れていて原子炉まで電気が行かなかったっつーほうが正しい。

5号機の運転日誌にも

15時46分 地震発生
      原子炉自動スクラム・・・全制御棒全挿入確認
      通常電源喪失 D/G5A&5B「自動起動
      原子炉除熱機能喪失
      原子炉保護系母線電圧全喪失

つまり、地震直後に原子炉保護系母線電圧全喪失、予備ディーゼル動いているけど原子炉に電気行ってませんと記載されているし(^_^;

つまり、福島原発は、水があってもなくても、地震でぶっ壊れていて原子炉まで水を届ける術がなかった電源があってもなくても、地震でぶっ壊れていて原子炉まで電気を届ける術がなかったんだよ。


419 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 23:35:14.54 ID:8qUifjxY0
>>409
まぁ、原子炉自体は地震で壊れなくても、原子炉に繋がっている電気配線がミチミチぶち切れたり、ショートしまくったり原子炉に繋がっている冷却水配管がズリズリずれたり、プシュプシュ漏水しまくったりすりゃあ、壊れたのと一緒だわね・・・・


428 :名無しさん@12周年:2011/06/06(月) 23:40:00.20 ID:8qUifjxY0
>>416
非常用復水器が自動開始してから30分ぐらいで、75から40近くまで下がったんで、確実に故障。
電気も使わず、水蒸気を水の中の配管に吹き出してくる力だけで通すだけで、そんなに冷却水を冷やせるなら電気を使って複雑な残留熱除去系なんていらないよ(笑)


501 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 00:49:45.62 id:rXJKOV200
>>490
ちゃうちゃう、電力が必要なのはポンプを廻すため。

つまり、通常、停止した原子炉を冷やす残留熱除去系は、冷却水を電動のポンプで無理栗循環させて冷やし続けるのよ。

一方、1号機だけにある非常用復水器っちゅうのは、冷却水をまったく動力を使わないで冷やす仕組みで、ポンプすら無いのよ。
圧力容器から自分の力で吹き出る水蒸気を、水の中の配管に吹き出させるだけ。

ヤカンの口にホース嵌めて、そのホースをバケツのなかに通して、ホースの反対側をまたヤカンに繋げてあるだけ。

そんなんで、圧力が30分で半分になるなら、冷却水を電動のポンプで無理栗循環させて冷やし続ける残留熱除去系なんていらないよ。
停止した後、ブレーカー落としてほっときゃ良い・・って話になっちゃう(^_^;


508 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 00:58:14.53 id:MVuq+nNk0
電源喪失に関しては外部電源複数系統にしたり電源車高台においておいたりで対策できるかも知れんが本原因の配管損傷を改善していくのは不可能じゃないかな

>>504
かぶった

いくらがんばっても巨大地震が絶対くる日本で「安全な原発を作る」のは不可能だよな


534 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 01:18:45.46 id:rXJKOV200
>>521
ECCSは非常用炉心冷却装置のことで、非常用復水器はECCSのうちのひとつだよ。

だけど、炉心に水をぶっかけるということを目的とする他のECCS、原子炉隔離時冷却系(RCIC)や高圧注水系(HPCF)と違って、どちらかと言えば、冷却水が蒸発して水位が下がり炉心が露出するのを、水蒸気を水に戻すことで防ぐということに主眼を置いた装置なんだ。

だから他のECCSは電力やタービン駆動のポンプが必要不可欠なんだけど、非常用復水器には電力もポンプも必要が無いのさ。


553 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 01:43:15.70 id:rXJKOV200
>>543
それに出ているのは復水貯蔵タンクっつーやつで、主に高圧注水系(HPCF)がこっから水を吸い上げて炉心にぶっかけている。

非常用復水器のタンクは原子炉建て屋の4階のオペフロに設置されていて、水の容量は300 トン。
ポンプで無理くり水蒸気を送るワケじゃないんで、その水で8時間は冷やし続けることが出来る。

だけど、8時間冷やせる性能とは言っても、原子炉内には熱々の燃料棒が水を沸かし続けているから、30分で圧力半分なんて到底無理。

ガスコンロの火を止めて、ヤカンの中の水を冷やすならともかく、ガスに火を点けたまま、ヤカンの中の水を蒸留だけで冷やすようなモンだからね。


579 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 02:07:59.56 id:rXJKOV200
>>571
非常用復水器は、冷やしても水にして戻しても、冷やしても水にして戻しても、熱々の燃料棒がどんどん水を沸かし続けるから、8時間後にはタンクの水が蒸発しちゃって空焚きになり、ご臨終になる運命。

圧力を下げるどころの話しじゃなく、8時間、圧力上昇や水位の低下を防ぐのが主な目的で、それが精一杯。



584 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 02:25:20.22 id:BlwSiM970
>>579
熱交換は復水器内の配管の水に触れる面積による。
水蒸気の温度が高けりゃ熱交換が早いわけで、非常用復水器のせいのうによる。
水入れるだけじゃどんどん圧力高くなるだけ。冷却装置がないといけない。1号機に注水じゃなくて、冷却目的の装置は他にあるか?

水の量は冷やせる期間でそれが8時間分だろ。


591 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 03:05:13.00 id:rXJKOV200
>>584
それに水蒸気の温度が高けりゃ熱交換が早いわけで、炉から吹き出た水蒸気によって、非常用復水器のタンクの水がどんどん蒸発して、8時間なんかかからずに、干上がって、非常用復水器自体が空焚きになる。


676 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 06:29:39.87 id:KvbuFiFM0
>>1
事故当日から言われていたが、スクラム(非常停止)失敗の可能性があるんだろ?

地震直後に作業員を閉じ込めたまま建物を封鎖して、社員は制御室から逃げたのは人命よりも封鎖と避難を優先したわけで、スクラム失敗時の行動そのもの。
閉じ込められた作業員2名は遺体で発見されてる。



782 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 18:04:48.06 id:c5Z/bInt0
IC(非常用復水器)に関しては上の方で散々レスが出てるけど
単に蒸気が通る管をタンクにくぐらして蒸気を水に戻すだけだからね
冷却注水機能が止まっているから、すぐにそのタンクじたいが過熱してしまう


791 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 18:12:09.35 id:Y4vl8GfR0
>>782
>IC(非常用復水器)に関しては上の方で散々レスが出てるけど
>単に蒸気が通る管をタンクにくぐらして蒸気を水に戻すだけだからね

「だけだからね」って、稚拙な印象操作だな

原発なんて、お湯わかしてタービン回す「だけだから」、安全装置もその程度のもんだ

>冷却注水機能が止まっているから、すぐにそのタンクじたいが過熱してしまう

仕様では8時間もつのに「すぐに」ってのも稚拙な印象操作だな

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/plant-data/f1_8_Parameter_data.pdf
の1ページみても、3/11の21:00ごろに作動したICのおかげで、水位はぐんぐん回復してる


842 :名無しさん@12周年:2011/06/07(火) 21:17:26.56 id:rXJKOV200
>>752 >>756 >>777 >>791

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/plant-data/f1_4_Nisshi1_2.pdf
18:18 IC MO-2A, 3A 開(蒸気発生確認)
20:50 ディーゼル駆動FP 起動
21:21 燃料域水位系(A) 仮設電源に切り替え +30cm
21:30 IC MO-3A 開(蒸気発生確認)

あのね、2A, 3A 開いても、肝心の1Aが、14時52分に自動起動して炉内圧力急速低下起こして15時00分に非常用復水器を手動停止してから、一度も開いて無いんだよ。

http://iup.2ch-library.com/i/i0332477-1307448570.jpg

非常用復水器の系統はAとBの2つあるんだけど、Bは地震直後から死んでいてAは地震直後にかろうじて自動起動したんだけど、すぐに手動で停止され、そのご津波が来て、電源がバッテリー含めて全部喪失しちゃって、MO・・つまり電磁弁の開放が出来無くなっちゃった。

で2A、3Aの弁を手動で開放したんだけど、大元の1A、4Aの弁は格納容器の中にあってどうしようもなくて、結局、非常用復水器は津波直前に手動停止してから一度も動かなかった。