2011-11-05から1日間の記事一覧

関税維持は農業の保護につながらない。

TPPは食の安全への脅威とはならない。

アメリカが食品安全規制を引き下げることはない。アメリカ民主党政権は消費者団体の意向を気にする。 オーストラリアやニュージーランドの規制は日本やアメリカよりも厳しいので、心配ならこの二国と連携すればよい。 遺伝子組み換え食品の表示制度で日本は…

TPPの内容がわからないのはアメリカも同じ。

交渉が開始された時点で終結時の内容がわかるはずがない。それはGATTウルグアイ・ラウンドでも同じだった。 アメリカでは知的財産分野・貿易と労働・環境といった分野で国内対立があるので、アメリカの提案をまとめることすらできていない。 アメリカだけが…

アメリカの貿易相手は日本が大半ではない。

TPP参加国9カ国のうち、アメリカからの輸出先で日本が占めるのは40%。残りの60%は他国。 オバマ政権がTPPに踏みこんだのは、現在交渉中の9カ国に工業で競争相手になる国がないから。だから労組が容認した。 そのようなわけで、日本がTPP参加を打ち出せば工…

アメリカ国内でもTPPへの利害は分かれている。

砂糖に関してはオーストラリアが、乳製品に関してはニュージーランドの方がアメリカよりも競争力がある。したがってアメリカの酪農団体はTPPに反対している。 ベトナムの繊維製品の方がアメリカよりも競争力があるため、アメリカの繊維団体はTPPに反対。 日…

TPPが医療制度を壊すことはない。

サービス交渉での自由化とは、最恵国待遇や内外無差別の原則をどこまで認めるか、という問題。それは各国が国内規制を作成して実施することを妨げるものではないので、日本の医療制度が変更されることはない。 社会保障の引き下げをアメリカが狙うということ…

TPPで労働基準は緩まない。

NAFTAはアメリカ議会での承認が難航した。メキシコから安い品物がなだれこんでアメリカの産業や勤労者に被害を与えかねないと主張されたから。 アメリカはむしろ途上国の労働基準の引き上げを要求している。そうでないとアメリカ国内の労働基準が下がってし…

【TPP】結論が先に有りきの奇怪さ

相変わらずTPPに参加すべきかどうかはよくわからないのですけれども、ネットで「TPPに参加するべきではない。」という、最初から一方の論だけを紹介して反論にはまったく耳を貸さない人々・サイトを目にするにつけ、逆にその不審さから「TPPって実は良いもの…