農協の特権性が日本農業を衰退させる

中野剛志と三橋貴明は、「TPPの問題点は農業だけではない」と論点ずらしに終始してきましたが、今の報道を見れば分かる通り、TPP交渉を停滞させているのは農業。
農業こそが日本にとってのTPP交渉の大問題であります。
なぜ日本では農業が通商交渉を常にブロックするのか? | キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)

  • JAは、銀行・生命保険・損害保険を兼業している。こんな優遇を受けているのはJAだけ。
  • JAバンクの貯金残高は88兆円で、我が国第二位のメガバンク
  • JA保険の総資産は47.6兆円で、日本生命の51兆円とほぼ同じ。日本生命は生命保険の最大手。
  • 兼業農家は農家として非効率だが、JAにとっては兼業農家の方が重要。
  • 兼業農家は農業以外の所得が、農業所得の4倍。
  • 兼業農家の、農業以外の所得・年間数兆円に及ぶ農地転用利益はJAバンクに貯金される。
  • 非効率な兼業農家にコメを作らせ、コメ価格を高いままにすることもJAの利益。JAのコメ販売手数料収入はコメ価格に比例する。
  • TPPで関税が撤廃されても農家が潰れることはない。潰れるかもしれないのは農協。だから、農協はTPPに反対する。