関税を撤廃しても、日本農業はつぶれない

新連載 (全5回) TPPと農業再生 第1回 TPPと農業 | キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹 山下 一仁【配信日:2013/11/29 No.0225-0911】 |IIST e-Magazine | 一般財団法人 貿易研修センター [IIST]

  • 日本農業は規模が小さいので外国と競争できないという議論があるが、誤りである。
  • アメリカの農地面積はオーストラリアの17分の1しかないが、農産物輸出世界一はアメリカである。
  • EUの農地面積はアメリカの10分の1、オーストラリアの200分の1に過ぎないが、農産物を輸出できている。
  • 日本のコメの品質に対抗できる外国米は、世界貿易量の1%に過ぎない。
  • 現在でもコメを輸出している日本農家は存在する。
  • 日本のコメと、中国・アメリカのコメの価格差は3割程度しかないので、政府が補助金を出せば充分に競争できる。
  • 日本のコメの生産費は60キログラムあたり、全国平均で9478円。15ヘクタールの農家なら6378円まで下げている。もし減反を廃止すれば、4556円になる。