関税は日本農業にとって有害

反TPP論の誤り | キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)

  • コメ関税はキロあたり341円。国内米価が230円なので、関税だけで米価を上回る。
  • 日本の農産物の国内価格がつり上げられ過ぎているから、高い関税が必要になる。
  • 日本の農業保護は高すぎる。農家に税金を与える部分と、高い農産物を買わされる負担を両方合わせて、PSEという。農家が受け取るカネのうち、PSEが占める割合は、アメリカ7.7%、EU17.5%、日本は51.6%。
  • 高い関税は日本農業にとって不利。日本農産物の62%は食品加工に振り向けられる。しかし、日本農産物は価格が高く、輸入農産物にも高い関税をかけられてしまうため、日本の食品加工メーカーは海外で生産するようになってしまう。つまり、日本農産物を使わなくなってしまう。(日本の雇用も当然、増えない。)
  • 日本農業を保護するには、関税ではなく直接にカネを農家に支払う方式に変更するべき。