日銀法を即時改正すべし【麻生問題】

フレ・円高解消を確実にする会」という自民党の議連での本日の議題は「日銀法改正」だったそうです。

日銀法改正で3月提言=自民議連が初会合
時事通信 1月31日(木)14時48分配信
 日銀法改正を目指す自民党議員連盟「デフレ・円高解消を確実にする会」(会長・山本幸三衆院議員)は31日、初会合を開いた。日銀総裁候補とされる有識者を呼び、金融政策について意見交換。今後、他党の議員にも参加を呼び掛け、3月に法改正の提言を取りまとめる。3月中に法改正案を議員立法で提出したい考えだ。
 この日は、日銀総裁候補とされる岩田規久男学習院大教授を招いて協議。岩田教授は「日銀は物価目標の達成に責任を持つべきだ」と強調し、法改正は不可欠との持論を展開した。次期日銀総裁、副総裁の資質については「2014年末までの2%のインフレ達成を約束する人」とした。 

しかし、例のごとく冷水をぶっかける発言が財務大臣から。

財務相、日銀法の即改正「当面必要ない」
2013/1/31 21:03
 麻生太郎副総理・財務・金融相は31日の臨時閣議後の記者会見で、日銀法を巡り「当面、即改正する必要はない」との認識を示した。政府・日銀が22日に取りまとめた共同声明で、日銀ができるだけ早期に2%の物価上昇率を目指すと掲げていることを指摘し、「(政府・日銀の連携は)きちんとしたものができている」と述べた。

15年のデフレが続く中でこのように日銀を擁護するのであれば、1年、2年経った際にインフレ目標が達成できていなければ、それは麻生大臣の容喙のせいだということになります。
このように大きな問題の「責任」をとることなどできませんから、その際の表現は「」とでもしなければいけません。
もちろん比喩ですが。
麻生大臣は選挙中には「デフレ脱却の一条件は日銀による金融緩和だ」とさかんに述べていましたが、当選してからは言わなくなったばかりか、詳しい人が聴けば金融緩和に反対する内容のことを曲がりくねった表現で発言しています。
こういう行動は有権者に対して不誠実だと私は思います。
ともかく、日銀をしきりに擁護して、「今の体制で充分だ」と麻生大臣は言っているのですから、ダメだった時の批判の対象としては白川総裁と同列になったと思います。