給料より先に生活費が上がる?…何で?

にまぁ様々にリフレーション政策への中傷が巻き起こっていますが、こういった情報発信の偏りの元凶は天下りだと思うのですよね。
日本の場合、大企業・大学・マスコミ・政界といったところに天下りが網の目のように張り巡らされていますが、一部の例外を除いて天下った人々は官僚の別動隊としての役割を担っています。
天下りは高い給料を貪る以外にも、情報発信をコントロールして官僚の思いのままの世論を形成するという意味もあるのだと実感しました。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37034
この記事に代表される通り、この数日くらいの流行は「給料より先に生活費が上がる」というもので、私なんぞは上がるメカニズムが全然わからなくて困ってしまいます。
リフレーションを行うと景気回復と物価上昇のルートはいろいろあるのかもしれませんが、最も代表的なのは「景気が回復する⇒失業率が下がる⇒雇える人が見つかりにくくなる⇒給料が上がる⇒企業がそれを製品価格に転嫁する⇒世の中で広く同じ現象が起こる⇒物価上昇」というものだと思います。
景気回復して給料が上がった結果として物価上昇が起こるのですし、給料の上昇があまり発生しなれば物価も上がらないですよ。
買える人がいないじゃないですか。
貨幣を増やしただけで物価が上がるという「単純な貨幣数量説」はリフレーション派からは否定されています。
「給料より先に生活費が上がる」と主張する人々は単純な貨幣数量説をとっているのでしょうか?
それが証明できるならやってみてほしいですね。面白そうです。まぁどうせキチンとした学者にボコボコに否定されることになると思いますが。