日銀との共同声明発表!…で円高かよ

ドボーン。


まずいですねー。
これはマズいですよ。
まだ2、3日様子を見なければならないとは思いますが、今日のところ市場はこの共同声明を評価していませんね。
国債の利回りも下がっています。
2%のインフレ目標と言っても、資産買い入れを増やすのが2014年ですからね。
目を疑いましたよ。
まだ2013年1月なんですが
あと1年はたっぷりと「前例ある金融政策」を続けるというのですから、市場が「(# ゚Д゚)はぁ?」という反応を示すのは当たり前です。
インフレ目標達成までの期限も示されていませんし。
何とか巻き返さない限り、アベノミクスの予想スタートダッシュ効果は剥げ落ちていきます。
1年間も今の予想に立脚した円安と株高が続く筈がないのであって、「騙された」とばかりに逆回転が始まる危険性が高まっています。
動学的に不整合というかレジーム・チェンジに失敗したのです。
従来の金融政策を継続するのでは、リフレ効果は2013年には出ません。
2014年から緩和策の拡大が始まるなどと言っていますが、参議院選挙は2013年の夏です。
参議院選挙の前に大した成果が上げられておらずに選挙で勝てなければ、安倍政権は退陣に追い込まれます。
経済政策以外が評価されて過半数がとれたとしても、2014年の開始までたっぷり1年間、反リフレ議員・マスコミ・識者らに「効果の出ないアベノミクス」は叩かれ続けるでしょう。
それだけの期間があればリフレ政策に「失敗」「無効」の烙印がおされるのには充分です。
今回の共同声明も法的強制力が無いのですから、1年掛けてリフレにダメ出しをして、その後の会合で方針転換されたらお終いです。
今回の会合もまた、官僚・日銀の勝ちと見て良いでしょう。
新総裁でリフレできる人材を選び出すか、日銀法を改正するかしない限り、デフレ脱却はできないことがますます明確になってきました。

円急伸、88円台後半=日銀政策に失望感〔NY外為〕(22日朝)
23時43分配信 時事通信
 【ニューヨーク時事】連休明け22日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、日銀の金融政策決定会合の内容に対する失望感から買い戻され、急伸した。午前9時15分現在は、1ドル=88円90銭〜89円00銭と前週末午後5時(90円05〜15銭)比1円15銭の円高・ドル安
 日銀はこの日、金融政策決定会合で消費者物価の2%上昇を目指すインフレ目標を導入することを決めた。さらに、2014年初めから無期限に国債などの金融資産を買い入れる新たな金融緩和策を決定。ただ市場ではより即効性の高い金融緩和が期待されていたことから、「14年」という無期限買い入れの開始時期に失望感が広がり、円相場は海外市場から買い戻しが優勢となった。ニューヨーク市場に入っても、これまでの円安傾向に対する利益確定の動きもあり、円買いドル売り地合いが続いている。
 一方ユーロは、ドイツで1月の景気期待指数が大幅に改善したことを受けて対ドルで買われた。同時刻現在は1ユーロ=1.3315〜3325ドル(前週末午後5時は1.3314〜3324ドル)、対円では同118円45〜55銭(同119円88〜98銭)と弱含んでいる。(了)