橘玲は自分で納得できることにだけ賛成すべき。

「理解できないことに賛成する、しかも熱烈に。」という奇妙な現象は、奇妙なことに一般的に観察されるので非常に戸惑います。
そのような思考回路の人間が珍しくない、というかむしろ主流であることが日常場面でもメディアを通じた見聞でも見て取れることから、子供の頃から何となく前提としていた私の常識的世界観がガラガラと崩れるのを感じる今日この頃。
カフカ的世界って現実そのままだったのか!」という大変な驚きです。
そしてそのことをほとんどの人が意識していないという。
それはさておき、橘玲が吉本佳生の変な言説を肯定的に引用しています。吉本佳生もマスメディアで踊る旨みに目覚めてしまったのですかねぇ。
日銀や官僚に媚びるメディア関係者、識者、ブロガーは多いですが、そこにはやはり、公式非公式の甘い汁があり、知名度とカネが濡れ手で粟になるようです。
原資は庶民の税金だけど。
日銀の金融緩和がデフレ不況を生み出した【書評】 – 橘玲 公式BLOG
ここでは、「輸入物価が上がり、それを製品価格に転嫁できない企業が賃金を下げたことからデフレが発生した」という説が述べられています。
輸入物価が上がった原因は、国際資源価格が上昇したからだそうな。
しかし、国際資源価格の上昇によりデフレが発生するなら、「世界同時デフレ」になるはずであり、日本だけがデフレになっているのが何故かが説明できませんね。
このへんについて橘はどう考えているのでしょうか?
吉本佳生にも追加の説明をしてほしいところです。