NHKが経済学上の新説を発表

といっても反リフレ派と同じことを何故か書いているだけですが。

時論公論 「問われる財政金融政策」
2012年12月05日 (水) 板垣 信幸 解説委員
注意が必要なのは、デフレ克服のためには財政金融政策だけでは不十分だと言うことです。
財政金融政策だけでなく、民間企業の新たな技術開発、利益を生み出せる新たなビジネスモデルの構築が是非とも必要です。
この全体の取組が需要を喚起し、社会に供給したマネーが実際に使われて富を生み出し、雇用を生み出すのです。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/140132.html

デフレ克服に技術開発や新たなビジネスモデルの構築が必要、というのは判ったようなことを言いたがる政治家や新聞記者が多用するセリフですが、まったく根拠がありません。
メディアを信頼している人には驚きだとは思いますが、これは口から出まかせです。
デフレの脱却に金融財政政策以外が必要、などという「マトモな学者」はいません。
1998年ごろにスウェーデンがデフレを克服し、最近ではアメリカがデフレの危険から逃れましたが、いずれも金融緩和政策で達成しています。
大体、技術開発や新たなビジネスモデルの構築に何年かかるかわかりませんし、そもそも出来るかどうかわかりません。
メディアの権威を良いことに間違った知識を広めるNHKは報道倫理を逸脱していると言えましょう。
こんな程度なのに国家権力を背景に富裕な待遇を受けているのはいかがなものでしょうか。