石原新党、『みんな』はどうする?

サプライズでしたね、石原新党
これでまぁ次の衆議院選挙では石原新党・維新と安倍自民党議席を分け合うという形になるのだろうと思いますが、気になるのは「みんなの党」の身の振り方。
経済や外交政策で「よくやっている感」がある党ですが、石原・維新・安倍が思想性を打ち出しているのに対して、みんなの党は政策の専門性みたいなところで勝負する正攻法なので一般受けは弱いのですよね。
普通は「物語性」に感染して政策のことはよくわかんないけれども熱烈に支持して投票するということになるので、石原・維新・安倍はその辺を理解しているということだと思います。
みんなの党の良いところは「物語を提供しないと有権者は面白がらないんだよね」という割り切りがない、政治の専門家としてのプライドを感じさせるところだと考えるのですが、残念なことにそういう政党を評価するのは割と物好きな人に限られてしまいます。
石原新党と維新との間にも具体的な政策では懸隔があるので、どこを優先するかが注目ですが、多分「地方分権」と「憲法改正」あたりで一致させて、残りの部分はまぁまぁという感じで協力しあうという辺りでしょうか。
経済政策、特に金融政策についての関心は後回しになるでしょうね。個人的には残念な予想を持っています。
みんなの党は「消費税」と「原発」の問題を重視するという点を打ち出していて、この党の政策の中で一般にも理解されやすいラインを持ってきたな、と思いますが、石原氏のイメージからすると一旦発言したことは引っ込めなさそうなので、みんなの党石原新党の妥協は実現しなさそうにも思います。
ただ、これまでの経緯から言って、イデオロギー的な部分ではなく、内政に関する物語的でない部分については安倍自民党との折り合いがつくような気もするので、そちらと連携することも有りうるのかな、という気がします。
いずれにせよリフレや各種制度改革に明るい「みんなの党」が勢力を残せるように願いたいものです。
石原・維新や安倍自民に投票する人はゴマンといるでしょうから、私としては次の衆院選では「みんなの党」に投票することになると思います。
民主党は消滅してください。

石原氏 平沼氏と新党結成確認 NHK
辞職したうえで、新党の結成を表明した東京都の石原知事は、「たちあがれ日本」の平沼代表らと東京都内で会談し、来週にも「たちあがれ日本」を解党したうえで、新党の結成に向けた手続きに入ることで合意しました。
会談は東京都内の「たちあがれ日本」の党本部で行われ、石原知事と「たちあがれ日本」の平沼代表など党所属の国会議員5人が出席しました。
この中で、石原知事は新党を結成することを改めて説明したうえで、「知事を辞めるまで1週間ほどかかるが、その後、速やかに一緒に新党を結成したい」と述べ、「たちあがれ日本」を解党したうえで、新党に参加するよう要請しました。
これに対し、平沼氏は「今月30日に党の関係者を集めて了解をとりつけたい」と述べ、石原知事の辞職が認められしだい、「たちあがれ日本」を解党したうえで、新党の結成に向けた手続きに入ることで合意しました。
また、会談では、大阪市の橋下市長が率いる「日本維新の会」と、今後、連携に向けた政策協議を進めていくことを確認しました。

橋下氏“力をあわせてやっていきたい

日本維新の会」を率いる大阪市の橋下市長は、25日夜、記者団に対し、「石原都知事らしい。最後のご奉公だと言っていたが、最後の大勝負に出るのだろう」と述べました。
また、橋下市長は、石原知事が「大阪の仲間と力をあわせてやっていきたい」と述べ、「日本維新の会」との連携に取り組んでいく考えを示したことについて、「政策の一致、価値観の一致がないと有権者にそっぽを向かれる。石原知事にも伝えている。政策の一致が、維新の会のアイデンティティなのでこの点は譲れないということは石原知事には伝えている」と述べ、今後の連携は政策の一致が前提になるという考えを示しました。

みんな“政策のずれ残したままでは野合”

みんなの党の渡辺代表は記者団に対し、「新党を作って中央官僚と戦うというのは、たいへん結構なことだが、国政政党になるというのであれば、消費税率の引き上げや原子力発電所についての考え方をはっきりしてもらわないと困る。増税原発を容認するなら、民主・自民・公明の3党の補完勢力になり、『維新』ではなく、よくて『新選組』だ。政策のずれを残したまま連携すれば、野合と言われてしまう」と述べました。