原発からの避難民の弁当を有料化

怒りの全文引用。こういう記事はネットから未来永劫、消すべきではない。
原発事故を引き起こしたクソ官僚とアホ東電が何千万円もの給料、それは国民から収奪したカネですけれども、そういったバカ高い報酬を得ている一方で、避難民から弁当代をとるとは何事でしょうか。
公務員と東電の給料を半減させれば大抵のコストは負担できます。まったく馬鹿げた弱者虐待です。
避難民同士の格差嫉妬も見苦しいですけれども、そもそも避難民は全員が東電と公務員の負担によって養われるべき存在なのですから、避難民同士で足を引っ張り合うのは収奪特権階級にとっては思うツボです。
世の中の腐敗システムについてよくよく考えて、叩くべき相手を間違えてはいけません。

「何のための避難所か」 福島・双葉町民への弁当有料化で反発の声
2012.9.10 06:00 サンケイビズ
 東京電力の福島第1原発事故で役場機能ごと埼玉県加須市の旧騎西高校に避難している福島県双葉町では9月から、避難所での1日3食の弁当を有料化した。仮設住宅などで自立生活を送る町民が抱く不公平感を解消したい町の意向が背景にあるが、避難所では自炊のための環境が整っておらず、「何のための避難所か」との批判の声も。1年5カ月と長期に及ぶ避難生活の中、町民間の対立は深まる一方だ。(市岡豊大)

整わぬ自炊環境

 「有料化するというのはおかしい」「自炊できる環境をまず整えるべきだ」
 8月21日、旧騎西高校で行われた双葉町の井戸川克隆町長と避難町民との話し合いで、町が示した弁当有料化の方針に、町民の不満が爆発した。
 これまでは、埼玉県が一時的に費用負担する形で弁当業者が1日3食を無料で提供してきたが、9月からは1食350〜400円の食券制に変わった。3食計1100円、病人向けの食事は計1250円という。
 町は話し合い後、鍋や包丁など調理器具一式を全世帯に配布した。また、今後は4階にある調理室と、足の悪い高齢者に配慮して校舎と別棟の1階にある調理場も開放する方向で検討している。
 しかし、校舎の電気容量不足など、自炊環境が整ったとは言い難い。90歳を超える高齢の親族を介護しながら避難生活を送る主婦、渡部三重子さん(64)は「年金暮らしにとって月3万3千円は痛い。自立できないから避難所にいるのに、これでは意味がない」と怒りをあらわにする。
自立への一歩
 現在、避難所の町民は約210人。大半が病弱な高齢者とその家族で、多くは避難所を「出たくても出られない」のが実情だ。
 長引く避難生活に、町民の中には自炊を歓迎する向きもある。小中学生の子供を持つ主婦(46)は「子供のためには、いつも同じようなメニューの弁当より自炊の方がいい」。また別の女性(61)は「自分で選んだ物を食べたいし、いつまでも甘えていられない」と前向きだ。
 避難所の自治会長、堀川光男さん(56)は「弁当の件に限らず、何事も町民全体のことを考えないといけない」と町の意向に理解を示す。
 双葉町のある男性職員は「弁当有料化には、自立できる人には避難所を出てもらいたいという意図もあるのではないか」と、町民の自立を促す効果も期待していることを明かした。

募る不公平感

 双葉町民から町に寄せられる意見の中で最も多かったのが、旧騎西高校の避難所で弁当が無料配布されていることについてだった。というのも、福島県内の仮設住宅やアパートで暮らす町民には、遠く離れた埼玉県で避難生活を続ける井戸川町長らの姿勢に根本的な反感があるからだ。
 福島市内の仮設住宅で暮らす主婦、井戸川京子さん(57)は、全国の被災自治体で唯一避難所を残す町の姿勢に疑問を感じている。「自分で食事を作って食べるのは人間として当たり前。全国どの被災地でも自立生活をしているのに、双葉町だけおかしい」と非難する。
 避難所の存在をめぐる町民間の対立は、今も続く。町秘書広報課の大住宗重課長は、弁当の有料化について「町民の不公平感をひと区切りできる」とその狙いを語る。しかし、「仮のまち」建設など町の再生に向けた“次の一手”は、まだ見えてこない。
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/120910/ecc1209100601000-n1.htm