欧州中銀が国債を無制限買い入れ

ネガティブな報道が多いですが結構良い判断です。

無制限の国債購入へ=ユーロ防衛へ「切り札」―欧州中銀
時事通信 9月6日(木)21時0分配信
 【フランクフルト時事】欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は6日、定例理事会後の記者会見で、ユーロ圏諸国の国債利回り上昇を抑えるために同圏の国債を流通市場で買い入れると発表した。総裁は「買い入れ額に制限は設けない」と表明。市場沈静化まで買い入れを行う方針を示し、必要があれば巨額の資金を投入する決意を強調した。
 イタリアやスペインの財政を脅かす利回り上昇を抑えてユーロを防衛するための「切り札」とされるECBの国債購入の詳細が固まったことで、欧州の危機対策は大きく進展したことになる。

スペインの国債利回りもさがっています。

伊・スペイン利回り、急低下=ECBの国債購入策を好感
時事通信 2012/9/6 20:00
 【ロンドン時事】6日の欧州金融市場で、イタリアとスペインの国債利回りが急低下(価格は急上昇)した。欧州中央銀行(ECB)がこの日発表した重債務国の国債購入策について、「欧州の債務危機克服への大きな一歩になる」(英エコノミスト)と好感した格好だ。

緩和的な金融政策についてはネガティブなコメントをするように努めているのが国内マスコミなのですが、足並み揃った言論は偶然ではないということは再度確認しておかなければならないところです。
ユーロ圏は分裂をなるべくしたくないでしょうから、おそらくは金融・財政を統合する方向に向かうような気がします。ただ、今みたいな「問題児」を抱えたままでは反対論が大きくなるでしょうから、問題児をどうにか穏便に外へ出して、マトモな国々だけで連邦に近いような地域になっていくのかもしれません。