中国がジャポニカ米の生産拡大 日本の6倍

一週間も前の記事ですが。

中国がジャポニカ米の生産拡大 日本の6倍、大量流入
2012.8.20 10:51 産経ニュース
 日本人が主食とする短粒の「ジャポニカ米」の生産を、中国が2011年に6475万トン(もみ米ベース)まで拡大させたことが20日、農協系シンクタンク「JC総研」の調査で分かった。10年前より4割以上増え、日本の生産量の6倍に上る。大半が国内向けだが、輸出拡大も視野に入れているとみられる。
 今年3月には大手スーパーの西友が中国の短粒米の販売を始め、日本の消費者の関心が高まっている。日本の貿易自由化の進め方次第では今後、安価な中国米が大量に入ってくる可能性がある。
 中国はコメの生産、消費とも世界最大。長粒の「インディカ米」が主流だが、経済成長に伴い中国の消費者の間で長粒米に比べて味が良く、高級とされる短粒米の需要が高まっている。国の生産促進策もあり、近年は短粒米の生産が消費の伸びを上回る勢いで拡大している状況だ。

中国を交えたFTAを結ぶとなるとコメの自由化の問題は挙がってくるでしょうね。
TPPでアメリカのコメのことが取りざたされましたが、アメリカではジャポニカ米を200万トン程度しか作っていません。需要がなければ作らないのでしょう。
中国は異様なほど大量のコメを生産していますが、そのうちどれだけが日本人の口に合うかわからないので、量だけで脅威かどうかはわかりませんが、今後日本に貧しい人々が増えていくならば、不味くても安い中国米に需要が出てきますから、自由化した際には問題になるかもしれません。
ただ、中国と日本とでは、コメの値段にもう大差がなくなってきていますから、日本が減反政策をやめてコメ専業農家が活躍できる仕組みにすれば、十分に競争できるでしょう。
また、味が悪くて良いなら、収量の高い品種を生産することは日本でもできるのですから、やはり量だけでは比較できません。