成長か緊縮か、選ぶ余裕があるんですか

なんとなく呑気な印象を受けますなぁ。
焦点:欧州債務危機、緊縮か成長か単純な答え見つからず

焦点:欧州債務危機、緊縮か成長か単純な答え見つからず
2012年 04月 17日 13:08
[パリ 16日 ロイター] 欧州ではソブリン債務危機の解決策として「緊縮」と「成長」のどちらが最良の戦略なのかをめぐる議論がますます白熱している。
成長派の主張では、欧州各国が一斉に緊縮財政を実施すればますます景気は縮小し、失業者は増えて重債務国の財政赤字削減と市場の信頼性回復が難しくなる。
成長派の顔ぶれは、ローレンス・サマーズ元米財務長官、ノーベル賞経済学者のポール・クルーグマン教授、経済学者のブラッド・デロング教授など米エコノミスト連合や、フランス大統領選候補者で社会主義者フランソワ・オランド氏だ。
緊縮派の筆頭はメルケル・ドイツ首相で、欧州中央銀行(ECB)やEU欧州委員会も一派を成す。

<緊縮で事態は悪化>

米民間エコノミストのデービッド・ヘール氏はロイターに対し、欧州諸国は欧州委員会が定めた日程よりも長期間をかけて、ゆっくり財政赤字を減らすべきだと主張。「欧州諸国が現在行っているのは税収の圧迫であり、つまり財政目標は達成できないだろう」と述べた。
アナリストによると、スペインの国債利回りが再上昇している背景には、政府の緊縮策への信認低下に加え、予想以上に深刻な景気後退により財政赤字目標が達成できないのではないかとの懸念がある
フランス大統領選で現職のサルコジ氏よりも高い支持率を得ているオランド氏は、支出削減よりも成長回復に焦点を絞る方針。先週は「債務削減の信頼性は何よりもまず景気回復に掛かっている」と訴えた。
(Paul Taylor記者)

成長か緊縮か、どちらが良いのかゆっくり見極める余裕がある時にこのような話はすれば良いと思います。
緊縮財政をこれまでやってきた結果、すでにスペインで欧州危機が再燃してしまった状況ですから、見極める余地なんて無いと考えるのが普通だと思いますが…
経過を見ようなんて考えていると、その前にクラッシュするんじゃないでしょうか。