現実逃避も熱い

日本の上流階級、政治家・マスコミ・日銀の間では現実逃避も流行しているらしくて、妄言につぐ妄言、妄言大行進である。
経済成長の価値を否定したとか報道されていた枝野経産大臣が今度は「金融政策でデフレを脱することはできない。」という発言をBS放送でしたとか言われていたのだが、閣僚がデマを流す国なんて終わっているという感じがする。
仮に金融政策でデフレの脱却ができないのなら、日銀の存在価値がないので廃止するべきだと思う。税金の無駄遣いである。
しかし、現実には金融政策でデフレを防止したり脱却したりすることはできる。2008年の金融危機後にデフレに陥りそうになった西欧諸国が実際に金融緩和でデフレ脱却をしていることについて枝野経産大臣は説明しなければならないが、どうせハナから言いっ放しプロパガンダを目論んでいるだけなので批判しても無駄だろう。
それにこの間、日銀は「実質的インフレ目標」を採用した筈なので、それは「金融政策でインフレ率を左右できる」という判断をしたということの筈で、しかも日銀は「FRBと日銀は同じ政策枠組み」とまで主張している。FRBはインフレ率を金融政策で決定できると明言しているのだから、この辺の事情に関する枝野大臣の理解力はどうなっているのだろう。
経済についてデタラメな認識をもっていても経産大臣は務まるということなのかもしれないが、もう民主党の政治家が閣僚をやるのはやめにして、裁判員みたいに抽選による無作為抽出の大臣を選び出して仕事をさせた方がまともなことをやるだろうと思う。