カップ麺の誘惑

元来ジャンクフード好きなので、カップラーメンやカップ焼きソバは店に並んでいるものをひと通り試すタイプで、これは缶コーヒーや発泡酒やビールやハンバーガーや冷凍食品でも同じ。
店でも松屋・吉牛系の店を見つけると気になって仕方ないので、牛丼・カレーを中心に試すことにしていた。
だからこういう記事を見つけると、
味変化で飽き克服か、「超大盛りスーパーカップ2.0倍 鶏のちカレーラーメン」試食レビュー - GIGAZINE
試してみたくて仕方ないのだが、今は減量中なので泣く泣く我慢。いつも利用しているコンビニでもカップ麺コーナーは意志の力で回避。
「炭水化物を減らすと簡単に痩せる」というのは本当で、ネット上の記事では「週二回炭水化物をカットすると痩せる」という記事があったが、完全に抜く日をつくると体に悪そうでおっかないので以前の三分の一にする見当で炭水化物を抜いて、40分程度のウォーキングをほぼ日課にした。
「今なら生活習慣病の一歩手前で踏みとどまれる。」との医者からのアドバイスを受けて俄然やる気になったからだが、ダイエットをやってみて気づいたことが2つある。
1つめは、「頑張るより誤魔化す。」
痩せるために食べる量を我慢とか脂肪を摂取しないとか甘いモノを食べないとかやっても大体は続かない。そもそも人生がそんなに面白いものではないので、食べる楽しみも無いような生活をしていると自分の生きている意味に深刻な疑問が湧いてきたりするので、ダイエット以前に精神衛生上良くない。
最近もっぱら自分を誤魔化すのに導入している手法としては、朝昼は普通に食べるが、夜はひたすらカロリーの低い食い物だけで腹をふくらませる、というもので、この方法だと「食べる」という喜びはとりあえずあるので、偽りの喜びを抱えたままサッサと寝る、という日々を送っている。
人間的向上のカケラもないやり方だが、驚いたのは朝起きるたびに如実に痩せていること。ズボンを穿くと自分の腹の出っ張り具合がわかるものだが、日に日にスペースが増加している。
高い理想を掲げたのに挫折して自己嫌悪するより適当に誤魔化した方が実利を得られるという、我が肉体ながら人間の現金さを認めざるを得ない。
2つめは「炭水化物は旨い。」ということ。
カットし出してわかったが、日本人がお米大好きなのは「良質のタンパク質も含まれているから」とかそういう理由じゃなくて単に旨いから、大抵のオカズにぴったり調和する奇跡の穀物だから、ということだとわかった。いくら主食とはいえ、トウモロコシやヤムイモじゃこうはいかないだろう。
減炭水化物ダイエットを始めてからは以前のように「おにぎり・蕎麦・うどん・ラーメン・牛丼・カレー」を遠慮会釈無しに食うことができなくなった不自由を感じつつ、「食えるものが激減する」という事実がわかった。ジャンクフード界は炭水化物の占める割合が非常に大きいので減炭水化物を実行するとジャンクフード界に居場所がなくなってしまったのだ。