【発送電分離】喉元過ぎれば…にならなきゃいいけど。

いいことが沢山書いてあるんだけど読み終わると微妙な感慨。
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011053001001200.html

  • 発送電分離地域独占を見直す基本方針を年内にまとめる。
  • 経産省ではなく官邸主導で行う。
  • しかし改革は2020年がめど。
  • 自然エネルギー20%公約のためにもっと早くやるべしという意見も(そりゃそうだが。)
  • 発電を集中型から分散型にすることを目指す。
  • 発電事業者の新規参入を促す。
  • 短期的課題として電力会社同士の送電網を強化。
  • 同じく短期的課題として企業電力の市場参入を促す。
  • 原発は安全対策を強化し一定規模を維持する。

ハードルが低くて期待できそうだな、と思えるのは短期的課題の2つ。東日本大震災によってこの2つの重要性は国民的に理解されたから実現しやすいでしょう。電力供給の安定ができるでしょうね。電気料金が安くなるところまではなかなかいかないでしょうが。企業電力の参入を促すためには儲かることが大事なので当面は安くならないでしょう。長期的に期待かな。
残りの部分についてはどうも「既得権益層が粘り勝ちするんじゃないの?」という懸念たっぷりの内容。詳しい人の意見を読まないとわかりませんがそういう印象。
改革が10年後で官邸主導、ということは「やらない。」という理解でいいんじゃないかと思えてきた。10年間民主党政権のはずがないもんね。民主党が「目一杯解散しない。」とか首相が「任期は全うします。」と言っていることと対比すると上手いこと言って逃げる気配が濃厚。原発も現状維持、っていう方向性と合わせるとね。
自民党の中からも原発を反省する声が聞こえたりもしましたが、これまでの利権の様子を考えると悲観的にならざるを得ない。あんな儲かるシステムを解体するかな。
そういう疑念も臨時国会での賠償問題の論議の行方で予想できるんでしょう。東電を温存するなら電力改革も脱原発もないな。