原発も助成を受けてようやく成り立つもの。

原発の発電コストが安い」というのは原発周りに投入されている費用を全部省いて運転コストだけ出しているからです。実際には税金で大きくバックアップされており、決して「自然エネルギー補助金漬け」などと言える資格はありません。

1kWh原発コスト10.69円で火力9.90円と比べ安くないと専門家 
2011.05.26 16:00
【武田】原発のコストが安いわけではなく、「原発の一部のコストを見れば安い」ということだ。原発にかかるコストには、研究費、設計、開発費、運転費、廃棄物処理費などがある。これらのうち、研究費、設計・開発費、廃棄物処理費には、原子力関係予算として国から資金が投入されてきた。また、原発受け入れ自治体への交付金の財源は税金だ。
 

【小出】「原子力は1kWhあたり5〜6円のコストで発電できる」という資料もあるが、それは政府が都合のいいデータを集めて計算した「モデル試算」の値だ。
 有価証券報告書のデータで計算すると、1970年から2007年までの総単価(発電単価、開発単価、立地単価)を調べると、1kWhあたり、原子力が10.69円、火力が9.90円、一般水力が3.98円、揚水が53.54円となっている。これを見ると、原子力のコストが安いと言えるわけではないのがわかる。
 ※SAPIO2011年6月15日号

また、原子力関係の公務員への給料(税金)、天下りへの高額報酬(電気料金)も原発のコストです。

原子力安全委員 最短週10分の会議出席で年収1650万円
2011.04.04 07:00
 同委員会は委員長以下、委員5人はいずれも常勤の特別職公務員。ただし、常勤といっても定例会議は週1回だけ。議事録を確認する限り、会合は最短で10分弱、長いもので1時間半だった。これで約1650万円の年収(月給93万6000円とボーナス)を貪っている。
 なお、内閣府には原子力関係予算の配分を審議する「原子力委員会」もあるが、こちらの委員(常勤3人)も同額だ。だが、事故発生後の会議はすべて休会となっている。今、働かなくていつ働くのか。
週刊ポスト2011年4月15日号