菅直人はどっかおかしいのではないか?

新聞記事を読んでいてこんな驚くことはなかった…
以下の記事の赤文字のところだけでも読んでください。

東日本大震災:被災者支援出遅れ 菅政権の1カ月


前略


 ◇東電に不信感 首相急襲「撤退したら日本がつぶれる」


 「東電撤退を許さなかっただけで菅直人が総理だった価値はある」。政府高官はこの1カ月で首相が最も指導力を発揮した場面を3月15日早朝に東京電力本店に乗り込んで「全面撤退」を阻止した時だったと述懐した。


 東電福島第1原発では大地震翌日の12日午後、1号機建屋で水素爆発が起き、14日には3号機建屋でも水素爆発が発生。複数の政府関係者によると、東電幹部は14日夜、枝野氏、東電を所管する海江田万里経済産業相原発事故担当の細野豪志首相補佐官に「全面撤退」を打診していた。


 11日夜から、格納容器の弁を開けて圧力を下げる「ベント」に踏み切らなかったことで生まれた東電本店への不信感は深まり、官邸は首相の12日午前の視察を機に信頼を寄せるようになった吉田昌郎・福島第1原発所長に確認。吉田氏は「何とか(原発は)止められる」と説明した。


 政府関係者によると、報告を受けた首相は15日午前4時過ぎ、東電の清水正孝社長を官邸に呼んだ。「退くのか」と問う首相に清水氏は否定したが、首相は説明を信じられず東電本店を急襲。「撤退などあり得ない。日本がつぶれる」とクギを刺し、政府との統合本部を東電に設置。細野氏に常駐を命じた。首相を迎えた東電社員は「激励に来てくれると喜んでいたら、怒鳴られてすごいショックを受けた」と落胆を隠さなかった。


 自民党は「総大将自ら刀を持って外に行くのは最悪」(脇雅史参院国対委員長)と批判したが、首相は後に「放置したら原子炉が溶解し、アメリカが(原発を)占領しに来るぞ」と周辺に漏らしている。


 統合本部設置後、東電は官邸との意思疎通を欠かさず、情報の流れは良くなったと政府関係者は指摘する。しかし、官邸側の東電への不信感は根強い。震災後最大の余震が宮城県などを襲った7日深夜、官邸には首相や枝野氏、東電には細野氏が駆けつけた。だが、間もなく細野氏は官邸に伝えた。「統合本部には東電の役員は誰もいません」


後略 

放置したら原子炉が溶解し、アメリカが(原発を)占領しに来るぞ


毎日新聞がこのくだりを肯定的に書いていることも相当に狂っていると思いますが、この菅首相の発言は正気とは思えません。
こんな人物がトップにいるのは危険ではないか。
「占領しにくる」ってどういうことですか。
占領するメリットがどこにあるのか。事故を起こして処理まで何十年もかかるような施設を「占領する」動機は?
大丈夫なのかこの人は。
毎日新聞のように菅直人にやや肯定的なメディアにすらこんなおかしな発言が載るということは、菅政権がアメリカからの原発への援助を断ったというのは事実ではないか。
この記事はその事実を間接的に伝えているのではないかと思います。
アメリカが、米国企業が作った原子炉の不具合を隠蔽してしまう可能性を菅政権が危惧しているということも仮に考えられます。
しかしその場合でも不可解なのは、政府と東電が日本人科学者にすら情報を隠蔽して、提案されている解決策を一向にとりあげようとしない点です。
上の記事では「東電が撤退しようとした」とされていますが、実際には政府と東電が外部の知恵と助力を一切受け付けず、自分たちだけのブラックボックスとして作業することで危機を増幅させている。
むしろ東電が撤退しようとしたというエピソードの方が私は疑わしいと思います。
東電が本当に「自分たちの手に余る」と考えているなら、情報隠蔽をしないはずだし、外部からの助力を積極的に求めるでしょう。
言われていることと、彼らの動向は明白に矛盾しています。
この奇怪な状況に対して、2つの可能性を考えます。
1つには、菅政権はイデオロギー的な動機でアメリカを排除して国民と国土を危険にさらしているということ。
2つ目には、反米を煽ってまでも隠したいことが原発にあるのではないかということ。あの事故を起こした原発は、いつ事故を起こしても当然なくらいに杜撰で無責任な運営がなされていたのではないか。義務的に設置しておくべき安全装置を金儲けのために省いていたのではないか。その恩恵を政財界の面々が不労所得として受け取ってきていたのではないか。その決定的な証拠を隠滅するために、すばやい解決策を排除してずるずると「既存施設の修復」にこだわっているのではないか。修復という名目で、政府と東電だけが現場に入りたいという動機があるのではないか。
もし水蒸気爆発などの破局に陥っても、それによって証拠隠滅できると考えているのではないか。
想像でしかありませんが、今のような極端に危険な状況でもだらだらと解決を先延ばしにして、他の意見を一切聞き入れない様子を見ていると、どうしてもそのように考えてしまいます。