日銀の陰謀だなんてそんなものありませんわよ。

無能は辞めてね、という意見はよく聞きますけどね。
日銀が陰謀集団だなんて誰が言ってるんですかね。藁人形かな?
とあるブログが書いていることなんですがリンクはやめますねぇ。以前は気軽にリンクして批判していたんですが、非常にウゼェことになるのでこそこそと非難することにします。
金融政策が高度に専門的であり、そこに政治家が直接関わることの危険性って何なのでしょう。しかもそれは知られている危険性だとか。
いいですか、政治家ってのは私たちの代表者ですよ。
その代表者に政策を立案・遂行させるのが日本の民主主義です。(多分にタテマエだけどね。)
金融政策に限らず政策とは専門的なのが当たり前で、農業だろうが財政だろうが貿易だろうが私たち素人にはよく分かんないものです。
だから政治家は自分の詳しい分野をつくって委員会とかで詳しく審議して国民のために働いている。(筈。)
そしてそれには失敗がつきものであって、実際に農業でも財政でも人口でも大失敗してますよね。
しかし働きの悪い政治家を選挙で落としてこなかったのは勿論国民が悪いのであって、パフォーマンスの良くない政治家を排除する仕組みはちゃんとあるのです。
パフォーマンスが悪いかどうかを判断するのには実際はかなり知識が必要になるので現実的にはそのような投票行動は期待できませんが。だからタテマエなんだけども、仕組み自体はある。
しかし日銀総裁の場合は、いかにやる気がなくて働きが悪くて国民生活にダメージを与えていても、政治家も国民も排除できない。
国民が直接排除するシステムは無知な集団の暴力になる危険があるから仕方ないとしても、政治家なら本人が専門知識を持つかブレーンを持つかすれば判断材料を入手できるのにも関わらず、今はそれができない。
日銀総裁らの地位がそこまで保護されている理由は別に国民の人権保護のためとかじゃないでしょう。
現状では国民生活を破壊しながらも絶対に非を認めない人間が特権的地位を占め続けているだけです。
こんな仕組みを許容するなら、仮に本当に日銀に敵対勢力が浸透したら国民も政治家も何もできないまま日本経済が破壊される危険性が逆にあるわけです。
まとめますが、金融政策を立案・遂行するのが日銀であっても、それを専門的にチェックすることは政治家やブレーンたちでできるのですから、日銀総裁などの地位を特権的に保障する必要はありません。日銀関係者でなくても専門知識は持てます。
また、日銀が良いパフォーマンスを目指し続けることを期待するために、国民の代表者である政治家に金融政策の目標を定める権限、総裁などの解任権を渡すべきです。任免をめぐる不手際が政治家にあれば、その政治家を今度は国民が選挙で落とさなくてはなりません。(これが一番できないんじゃないの?)