飢饉


Famine - Wikipedia
飢饉とは、ある国や地域の多くの人口が非常に不十分な栄養状態におかれ、飢餓による死や、飢餓に関係した病気が広まる現象のことである。現代世界には多くの技術的・経済的資源があるにも関わらず、飢饉は世界の多くの場所で起こり、それは大抵、発展途上国で起こる。飢饉は、自然に起因する原因としては穀物の不作や伝染病、人為的な原因としては戦争や虐殺行為によって発生する。現代に起こっている飢饉に結びつく、経済的・政治的環境に焦点を当てた見方が過去数十年の間に多くなってきている。現代の援助機関は飢饉の様々な程度を、飢饉の規模にしたがって分類している。

過去に飢饉に見舞われた多くの地域では、人々は技術的・社会的発達を通じて自らを守るようになった。ヨーロッパにおいて最初に飢饉を克服したのはオランダである。有力な経済国になり、複雑な政治機構を確立したので、17世紀初頭に起こった飢饉が平時の飢饉としては最後のものになった。飢饉に関する著名な経済学者であり、ノーベル賞受賞者であるアマルティア・センは、「民主主義がはたらいていれば飢饉は起こらない」と述べている。