歴史ってそんなにちゃんと書かれているもんなのか。

一般的に。
専門家からみると学校教科書ですらだめだめなんじゃないかと思う。大化の改新ってホントにあったのかよ。
そういう駄目な教科書でも非常に単純化した形であたかも事実であるかのように暗記させまくっているのが「教育」として認められているわけだから、一般書の歴史ものが専門家から見て駄目であっても許容範囲だろうと思います。
面白ければそこを入り口にして歴史に興味を持ってさらに深く読書するかもしれないしね。
それすら否定するとなると、テレビの歴史ドラマや教養バラエティなんて全部否定されなくてはならなくなりますしねえ。
例えば上杉謙信なんてみんなドラマの影響で「立派な人物」と思ってますけど、実際は略奪・奴隷売買の常習者ですからね。歴史物語を批判する人は上杉謙信や源義経がロクでもない人間だと当然知っていなくてはならないことになりますけど、歴史上の人物すべてに専門家レベルの正しい認識を持つなんて徒労もいいとこだと思いますけどね。チャンスがあったら知るくらいでいいんじゃないの。
と、いうわけで私は支持します。

ローマ人の物語（15） ローマ世界の終焉 [ 塩野七生 ]