歩く生物兵器

上記のエピソードを読んでいて思いだしたのがこの作品。

MEMORIES [DVD]

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大友克洋のアニメ。
このなかに「スティンク・ボム」という作品があります。
主人公の男がある薬を飲んで、自分でも知らず知らずに毒ガスを体から発散しながら動き回るというギャグ・ストーリー。


新大陸に上陸したヨーロッパ人はあのアニメ作品の主人公にそっくりだな、と思いました。
ヨーロッパ人の行く先々で、どういう訳か邪魔な先住民があっさり死んでいくのですから、当時の人々がそれを神の思し召しと考えたのも無理はありませんね。


当時のヨーロッパ人の感じた全能感はいかばかりだっただろうか、と思います。ほとんどファンタジー映画に出てくる特殊能力みたいなもんですな。


これって漫画とかにもなりやすい題材ですよね。
どこからともなく現れた見知らぬ男の周りに纏いつく黒いオーラ。
それに触れると全く理解不能な理由でなす術もなく人々が死んでいく…


これ、来られる側には恐怖だろうなー。
当時の先住民はヨーロッパ人が来ると病気が蔓延することを伝え聞いて知っていたらしいので余計に怖ろしかったことでしょう。


日本がユーラシアの影響下にある島で良かったー、と思いますし、ヨーロッパ人と接触したのが戦国時代で本当に幸運だったな、と思いました。