いじめ報告問題で自殺か

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2006111200136

12日午後3時ごろ、北九州市八幡東区の林で、市立小学校の男性校長(56)が首をつって死亡しているのが見つかった。福岡県警八幡東署は校長が自殺を図ったとみて詳しい状況を調べている。
 同校では、5年の女子児童が同級生ら8人から金銭をたかられるいじめを受けていたのに、学校側がいじめとの認識を隠し、市教育委員会に単なる金銭トラブルと報告していたことが判明している。

亡くなった人は気の毒ですが、いかにも日本的な無意味さだなあ、と思います。

失敗を忌避していれば都合の悪いことが消えてなくなるという呪術的思考にとらわれる人は実に多いですね。
失敗=ケガレという意識が1000年来抜けないのかもしれません。

失敗したくないあまりに、真実も他人への思いやりも捨て去って嘘をついて保身をはかる。
下手な保身がばれたら、責任をとったり反省をしたりするのではなくて、死んでしまう。

誰もが不幸になって、何も進歩しない、というこの社会には非常によく見られる風景ですね。
こんなんだから「アジア人は自力では進歩できない」と言われるのですよ。事実ですけど。
アジアで発展している国は人間を守る思想や経済発展の方法を欧米に教えてもらって発展してきただけですから。

失敗から学ぶという発想が全然ないのが驚きです。
失敗したら終わり、と本人が思うのも無理はなくて、周囲がみんなそう思っているから実際終わりなわけです。