四半期はマイナス、暦年はプラス

2015年10〜12月期はマイナス、2015年暦年のGDPはプラスでした。
2015年は実質0.4%、名目は2.5%成長でした。
2015年の四半期GDP前期比の推移は、プラス、マイナス、プラス、マイナス、の繰り返しで一進一退でしたが、全体としてはプラス成長になりました。
ここ数年の実質GDPの推移(単位10億円)。

  • 2012/1-12. 519216.8
  • 2013/1-12. 526261.1
  • 2014/1-12. 526095.7
  • 2015/1-12. 528319.5

「緊縮財政が有害」などと盛んに言われていながらも、2015年は2014年よりも生産が増えています。
名目GDPの推移。

  • 2012/1-12. 475331.7
  • 2013/1-12. 479083.7
  • 2014/1-12. 486938.8
  • 2015/1-12. 498896.5

名目は一層明瞭。2014年は消費税による物価上昇がありましたが、2015年はそういった事情がないにも関わらず、2014年よりも着実に物価が上昇。年数の経過につれて、物価上昇にはずみがついていることも分かります。
私は財政が締められているとは思いませんが、「緊縮財政」が盛んに問題にされているにも関わらず、生産は増え、物価は上昇しています。
「デフレ脱却には財政政策が不可欠」という意見は事実によってますます否定されています。
2016年は海外要因でスタートから躓いているので楽観はできませんが、マイナス金利が信用量にどれほど影響を与えるか、興味深い年だと思います。