「ウソ」をつくのは誰であってもいけません

ま、それはちょっと極端なんで、日常的なウソは良いんですけれども、社会に害を与えかねないウソはいけない、というのが私の価値観。
この辺は人の価値観しだい。
社会に害を与えるウソでも構わないと考えている人は大勢います。
それが私たちが直面し続ける現実。
夢を見るなー。

どうしてこんなに必死で「ウソ」をつかなくてはならないのか、この人にはこの人なりに直面している現実があり、うまく世渡りしていくには「ウソ」をつかなくてはならないのでしょう。責める気はないのですが、批判はします。
この人を含めリフレ派は、純債務の名目GDP比が問題なのだと言ってきたのですから、歳出の規模も名目GDP比で見ないと意味がありません。最低でも実質GDP比。
上記動画の3分30秒あたり、日本は放漫財政ではない、というグラフが出てきて、日本だけが歳出を抑制しているという、私にとっては初耳の情報が出てきたので驚いて動画をよく観察しました。
すると、このグラフは「2000年を基準とする一般政府総支出(歳出のこと)の増加率」だということがわかりました。
このグラフを見るとたしかに日本が低水準に留まっているように見えますが、それは当たり前ですね。
経済成長を無視していますから。
ほかの国々は名目GDPが伸びてきたのですから、歳出も伸びて当たり前、というか、歳出を伸ばせる環境にあったのです。
日本は名目GDPが伸びなかったのに歳出を増やしてきたからこそ、政府債務がバカみたいに溜まったのです。
それでは、歳出の実質GDP比を国際比較してみましょう。赤線が我が日本。
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GDP比で見て、財政を健全化させていない国がどこかよくわかりますね。
GDPと比べずに歳出の推移だけ見ることにどのような意味があるのでしょう?
税収の原資は名目GDPではなかったでしょうか。
その意味では名目GDPと比べるグラフがあれば良いんですけどね、自分で作れば良いという意見もあると思いますが、そういうことをしているとウソをつく人のスピードに追いつけませんから。
在野リフレ派は動機や結論は正しいと思うのですが、同時にケインジアンの理論を擁護しようとするとウソつきになってしまうという不思議。
どうしてそこまでしてケインジアンの理論を守らなければならないのかな?