労働力移動の円滑化

「職業教育学校」の創設がニュースになっていました。

大学を「職業教育学校」に…19年度実施方針
読売新聞 6月4日(木)10時9分配信
 政府は、実践的な職業教育や技能訓練を行う高等教育機関として「職業教育学校」を設置する方針を固めた。
 高校卒業後の進学や、社会人の専門知識の習得を想定している。学校は新設せず、希望する既存の大学や短大などに職業教育学校へ転換してもらう考えだ。4日の政府の産業競争力会議(議長・安倍首相)で原案が示され、月内にまとめる成長戦略の柱とする。
最終更新:6月4日(木)10時9分

浮世離れして現実的な教育を施せていない日本の大学の不甲斐なさを補い、少子化で経営難に陥る学校に別の道を拓くと同時に、産業構造の変化や生産性向上、解雇規制の緩和によって転職を余儀される人たちを円滑に他の職業に就く用意をさせる方策として優れた案ではないかと思いました。
このような学校のカリキュラムは、その時代の産業界が求める知識・技能・資格を取り入れる、実践的なものにしてほしいと思いますし、転職者のために、雇用保険で学費がまかなえるようにもしてほしいと思いました。
世間では「構造改革は必要ない」とわかったようなことを言う人が多いですが、金融政策や財政政策は職業教育学校のような制度改革には何の役にもたたないことを理解するべきかと思います。
需要だけが大事で供給は大事でない、という話はまったくナンセンスだと思います。