三橋貴明への4つかそこらの提言
前回の三橋批判のエントリを非常に多くの方にリツイートしていただきまして、有り難く思っております。御礼申し上げます。
有名な方々にも広めていただいて、汗顔の至りです。今後も自分の能力の許す限り正しいことを書いていきたいと思います。
前回の三橋批判のエントリには早速、非常に差別的なハンドルネームを使う三橋支持者のコメントがついておりまして、あの界隈の性質がよく表れていると思います。
三橋本に群がる人々は経済に関心があるというよりも、差別感情を軸にして集合しているのでしょう。三橋や中野によれば、米韓FTAで韓国は滅びるはずなんですけれども、いつまで経ってもそんな気配がありませんので、三橋まわりの差別主義者どもが失望のあまり憤死するのではないかと心配になっています。
批判には絶対答えない三橋を一応批判する
1.日本銀行の量的緩和(マネタリーベース拡大)から、需要創出に向かう道が不明確(「期待」とか「資産効果」とか、定量的に計算できない話を持ち出した)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12018121684.html
需要創出へ向かう道が不明確、という部分がポイントで、金融政策が需要創出するルートは複雑多岐なので、これは勉強しないと分からないですし、黒田・岩田両氏が説明しても、説明を聞かない人や説明を理解できない人には一生分からないことです。
ただ、重要なのは雇用が増えているということであります。
雇用が増えているということは、需要が増えているということなんであって、もし三橋が、金融政策によって需要は増えていないが雇用が増える道筋を知っているなら説明してみるべきでしょう。
3.「物価の変動」の原因として、個別価格が相対価格に影響を与える(与えています)という論旨を否定し続けた岩田喜久雄教授が副総裁に就任しているからか、
「短期では原油価格(個別価格)の下落の影響で物価(相対価格)は下がっているが、中長期的には「期待」や「デフレギャップ縮小」といったマクロ経済環境により物価は上昇基調にある」
という、意味不明な説明を黒田日銀総裁が強いられている。
三橋や藤井は何かを主張するときに必ずウソを織り交ぜるので、「ちょっと変だな」「妙に威勢がいいな」と感じる部分があったら、そこにウソがあります。
三橋は「相対価格」の意味が分かっていませんね。
相対価格は商品と商品の交換比率です。
「比」です。
ふだん私たちが「価格」というところの「値」ではありません。
以前から三橋は比と額の区別がついていない、という批判をされていたのですが、今でもやっぱり区別できていません。
まぁ確かに算数においても比の単元は多くの小学生が苦労するところなんですけれども、三橋は公立大学出身なのですから、数学の勉強をしているはずなんですけどね。
また、「個別価格」という言葉が気になって検索してみたのですが、すんなりと出てこないですね。
こんな用語が存在するのでしょうか?
三橋の造語では?
おそらく三橋は「個別価格」という言葉を、「個々の商品の名目価格」という意味で使っていると思います。
となると、「個別価格が相対価格に影響を与える」というのは当たり前すぎて言うまでもないほどバカバカしい話です。こういうものを自慢げに書いてしまう神経はどうなんでしょう。
岩田副総裁(を含む普通の学者)が述べておられるのは、相対価格(実質値)が下がっても物価(名目値)が下がるとは限らない、ということであります。(「日本銀行 デフレの番人」P76〜)
- 作者: 岩田規久男
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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三橋への4つの提言
- ウソをつくな
- ウソをつくな
- ウソをつくな
- ウソをつくな
もう少しまじめに…
- 勝手に経済用語らしきものを捏造するな
- 比と値の区別をつけろ
- 己への批判に答えろ
- 物価下落への消費増税の悪影響を認めろ