需要と供給の区別がつかない〇〇がまた一人、中原圭介


需要と供給だけでなく、原因と結果も混同する〇〇であります。〇〇にはお好きな言葉を当てはめてください。
なぜ安倍政権は間違った政策をやめないのか | 中原圭介の未来予想図 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
需要と供給を混同する、という間違いは実際には多くの人がひっかかることですし、私も混乱することがしばしばあるのですけれども、それにしても、中原の言説のような露骨にどうしようもないものに飛びつく人が多いのは遺憾なことであります。
安倍憎しの一心で飛びつくのでしょうけれども、少しは自分で考えないと子孫からも馬鹿にされるような人生しか送れないと思うのですが、余計なお世話ですね。
中原は、「デフレ=需要不足、ではない」といって、エネルギーの供給改善による物価下落を持ち出してきているんですけれども、当たり前すぎて目がテンになりました。
ふつうの注意力で読んで、「うん、当たり前だね」としか感じられない文章であるにも関わらず、これが経済学への根本批判になっていると読んでしまう人たちは、どうかしています。
他人事ながら、そんな知的能力でふつうの社会生活を送ることができているのか心配になります。
或いは、こんな人たちでもふつうの社会生活をすることができるのが、文明社会の証なんでしょうか。
デフレが不況を起こすというよりは、不況がデフレを起こしてスパイラルに陥ることが問題になってきたわけで、中原はそういった基本をおさえることなくバカな言説を垂れ流しているわけです。
現在、確かに原油価格が下がってインフレ率が下がっていますが、同時に、エネルギーをとりのぞいた指標であるコアコアインフレ率も振るわない状況なので、需要不足にも陥っていると思われます。
供給改善と需要不足が同時におこっていて紛らわしい状態です。
こういうことであげ足をとられるのがインフレ目標政策の弱点ではあるんですよね。
名目GDP目標政策が実施できるなら実施する方が良い、という理由の一つです。