ウナギが絶滅しそうだから養殖しよう…?

何かが違う気がしてならないですね。前向きな発想のようにはあんまり思えない。

ウナギ完全養殖、3年後実用 稚魚量産化へ産学官スクラム
SankeiBiz 7月18日(金)8時15分配信
【略】
ニホンウナギの完全養殖は、人工的に産卵、孵化(ふか)させた稚魚を成魚に育て、再び産卵、孵化させるもの。天然稚魚を飼育池で成魚まで育てる方法しかないこれまでのウナギの養殖とは異なり、安定的にウナギが生産できる画期的な技術だ。量産化に成功すれば、天然稚魚の漁獲量減少を背景に高騰しているウナギの販売価格引き下げにもつながる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140717-00000000-fsi-bus_all

最後の部分、非常に怪しいことを言っていますね。
これまでにない養殖の技術を開発するのにかかるコスト、そういった養殖環境を整えるコスト、エサ代、などを考えた場合、そんなに安くなるものかな、と思いますがね。
農産物とちがって、自然の再生産能力に依存している魚を乱獲し続けていることから、人々の目をそらそうという意図が感じられます。
「安くウナギを食べることを続けられます!」という売り文句で賛同をとりつけようという記事なんでしょうけど、価格が安くなれば良いというもんでもないと思います。
「濫費していると持続不可能になるものごと」について何の考えもなく生きていることへの反省は必要なんじゃないですかね。ウナギだけの問題ではないでしょ。
ウナギ減少の原因は、乱獲と環境破壊だと言われていますので、とりあえず漁獲制限と、日本の川をコンクリートずくめにした公共事業の悪影響を調査する必要があります。