法人減税反対で愛国保守と共産党の意見が一致するのはなぜか

日本の「愛国保守」はとても不思議な存在で、ふだん左翼をさんざんに批判しておきながら、さまざまな考え方で共産党と意見が一致してしまいます。TPP反対しかり、構造改革反対しかり、「賃金デフレ」しかり、法人減税反対しかり。
敵対しているように見せかけながら、実は思想がおんなじで、左右両面から社会を腐らせる活動を目論んでいるのでしょうか。あるいは単なるバカの集まりで、バカ具合が一致しているだけとか?

法人減税の利点をまとめた原田泰教授のコラム

法人税減税の実施は安倍首相の気合い次第 WEDGE Infinity(ウェッジ)

  • OECD諸国では法人減税によって法人税収が増加した。これを法人税パラドクスという。
  • 法人税が高いと企業は節税行動してしまう。法人税を下げれば、そのような行動が減る。
  • 法人税収は結局は景気次第。税率を下げても景気が良ければ税収は増える。
  • 法人税35%のうち、国税は25%で9兆円。これを10%下げて必要な財源は3.6兆円に過ぎない。「5兆円が必要」という主張は過大。
  • 法人減税の財源は、景気回復による自然増収と公共事業予算の使い残しを当てればよい。公共事業予算は入札不調で余っている。
  • 税引き後利益が1%上昇すると、民間設備投資は0.45%増加する。法人減税すれば、設備投資が増えるということ。