外国人労働者流入は国土強靭化のせい

東京五輪までの建設需要をまかなうために外国人労働者からの協力を拡大するというニュースがありました。

政府、建設業への外国人労働者活用で緊急措置を決定
2014年 04月 4日 12:25
[東京 4日 ロイター] -政府は4日、関係閣僚会議を開き、建設分野における外国人材の活用に関する緊急措置を決定した。国内の建設技能労働者不足が懸念されるなか、東日本大震災からの復興事業の加速や2020年の東京オリンピックパラリンピック大会に向けた建設需要の増大に対応する。

本当なら国土強靭化計画を廃棄すれば良いだけなんですけれども、今更そうはいかないということなんでしょうか、まぁ仕方ないな、という感想です。
このように外国人労働者に頼らざるを得ない状況をつくったのは国土強靭派が要らない公共事業をゴリ押ししたせいなのですが、毎度のことながら彼らは全てを人のせいにしております。
こんな無責任な人たちが愛国者を自称するのですから、世も末であります。

未だに土木、建築の人手不足を「外国人で埋める」などと世迷言を言っている政治家や官僚、学者、民間議員たちが少なくありません。彼らには下らない屁理屈を主唱する前に、以下の質問「全て」に対し、「明確」に回答して欲しいと切に思います。
【中略】
(4) 未だ日本は完全雇用を達成せず、NEETの若者が60万人、働けるにも関わらず生活保護を受けている世帯数が28万を超える。当然ながら、まずはこの方々を現場に戻すべく動くべきであるにも関わらず、「外国人」と言い出すのはなぜか?
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11815466504.html

日本人の土建労働者を一朝一夕には育成できないからに決まってます。何を言っておるのやら。
ニート生活保護受給者の大半は土建労働などしたことがないのですから、教育や経験を積んだ外国人の方が即戦力になるということでしょう。すぐにでも働き手が必要になっていることが三橋には分からないのでしょうか。
それに三橋の物言いは、ニート生活保護受給者を奴隷のようにみていることが感じられて不快です。
ニートであれ生活保護受給者であれ、就く仕事はその人の適性に合うものを自分で決めたいと考えるはずですが、「土建に仕事はある。お前ら仕事ないんだろ?選り好みしないで土建で働けよ」と三橋は言い放っているわけで、貧しい人たちを見下している本心が丸見えです。
土建に労働者が流入するのは三橋ら国土強靭派には都合のよいことですが、関係ない人達がどうして利権に奉仕する道具として扱われなくてはならないのでしょうか?
人間を重機のように調達しようという心性は実に醜いものでございますな。