顔のない独裁者=水道民営化を企む政治家!

許すまじ!!

おのれぇぇぇぇぇ!


「さくらじ」に三橋貴明が出ていたので、チェックいたしました。批判するためです、無論。
視聴者の情緒にリーチするアプローチをとっているのでマトモに論じる必要を感じない内容ですが、毎度のことながら矛盾まみれの話になっています。

古典派批判

三橋貴明新古典派経済学批判は一知半解のものだろうと思うのですが、私の分かる範囲で変だな、とおもったところをあげます。
新古典派経済学が「合理的経済人」を想定する点について、「非現実的だ」という意味の批判をしているところがあり、そこでは「人はそれぞれ個性があるのに、一つの基準で判断して動くと考えるのはおかしい」という意味のことを話しています。
それはそうだな、と思うのですが、「人それぞれいろいろな生き方があっていいじゃないか」という主張は自由主義なんですけど。
話を聴いていて、「ハイエク新古典派批判を使っているのではないか?」と思いました。
しかし三橋貴明は、「新古典派新自由主義だ」と言うのですよね。
考えの整理ができていないのではありませんか?

州制批判

道州制にまつわる話も非常にいい加減だなぁと思うのですが、道州制になっても日本がバラバラになるなんてことはありませんよ。
道州制でも中央政府は残さないと安全保障や外交は誰が担当するんですか。
財政の融通をまったくやらないなんてことは有り得ない話で、アメリカは財政調整はありませんが連邦政府からの補助金がありますし、他の連邦国家は財政調整を行うところがあります。
連邦、という話題に関して、司会の古谷氏と三橋がいっしょになって、「連邦国家は民族や諸侯が分立していた地域に成立したものだから、日本にはまったく向かない」と言っていましたが、これまた下調べも何もしていない感じがひしひしと伝わってくる部分でした。
三橋に言わせると、「道州制や連邦は弱肉強食、弱者切り捨て無法国家」ということになるのですが、それでは確認しましょう、みんな知ってる連邦国家
オーストラリア連邦
スイス連邦
ブラジル連邦共和国
アメリカ合衆国
メキシコ合衆国
アルゼンチン共和国
インド共和国
オーストリア共和国
カナダ
パキスタン・イスラム共和国
ベルギー王国 - 1993年、単一王国を連邦制の王国に再編。
マレーシア
これらメジャーな連邦国家はぜんぶ例外なく修羅の国なんでしょうね。怖いわぁ。
「災害が多い国には道州制なんか向かない。道州制になると国民意識がなくなるので、被災した地方は見捨てられる」と三橋は言っていましたが、アメリカで毎年ハリケーンが来ると、救助も援助も何もしないで国民が死ぬにまかせているのでしょうねぇ。怖いね、実に。