生きた牛の角に火を灯して楽しむ奇祭

ここのところ、「残酷とは何か?」とか「エゴイズムの遍在性」とかいった考えにずぶずぶと浸っていた流れで、「生きた牛の角に火を灯して楽しむ奇祭」といったものに巡りあってしまいました。
またもや「うーん、地球は広い」と思ってしまったわけですが、「火牛の計」を彷彿とさせる残虐祭りをどうぞ。
人間ってなんなの。

Spanish bull-burning festival
動画はこちらのブログから。YouTubeではログインしないと見られないので面倒くさいです。
まもなく「牛を火まみれにするスペインの祭り」 FAXと署名にご協力を! - スポンサー広告動物達の事
[署名] スペインで、まもなく生きた牛に火をつけて燃やす祭りが行われます 命の重さ
「火牛の計」は「お話」として聞いている人も多いので、ありえない面白おかしいフィクションとして日本人なら認識しているわけですが、本当にやっているところがあるとはねぇ。
数年前の産経ニュースにもなっていました。

モ〜勘弁? スペイン伝統の「火の牛」
2010.11.16 16:20
 スペインのメディナセリで13日、「トロジュビロ」という名の祭りが開かれた。祭りの名はそのものズバリ「火の牛」だそうで、雄牛の角にタールを染込ませた2つのボール状のたいまつをくくりつけ、長時間苦痛で暴れ回る牛を見届ける伝統行事だそうだ。
 この祭りは11月の2番目に当たる週末に毎年催されており、苦痛で死に絶えた牛の肉は、住民に分け与えられ、それを食べると子供を授かるなどの御利益があるとか。生きたままたいまつをくくりつけられる残酷さから、動物愛護団体などからは動物虐待との非難を浴びてもいる。(SANKEI EXPRESS)

上に挙げたメイルオンラインの記事では、火付け祭りが終わったあとにバラされるのだそうで、火を付けられた苦痛で死ぬわけではないようですが、火の着いた角にあわてふためいて走り回る姿をさんざん笑われたあげくに喰われる、なんてのは絶望しかありませんな。
スペインでは牛を殺す祭りが各地であるようです。
無為に殺すわけではなく、最後には美味しくいただくのですから、我々とあまり変わらないのかもしれません。
調べてみると、牛など家畜を生贄にする祭りは世界各地にあるようです。
スペインは異民族に支配されていたことがありますから、そういう影響もあるのでしょうか。