だからさ、FTなど経済紙はダメなんだって。

擁護しがいのある人たちではないのですよ。
誰かに言われて歪めた情報による印象操作、世論操作をやるのはジャーナリズムの主要な業務なのですから。
それによる有形・無形の利得が記者諸君にはあるのですし、それはバカにならない大きさなのです。
経済知識を深めたい人は経済紙をとることを今すぐやめて、経済学者が書いた一般書を読むことです。
月に4000円あれば価値ある新書が4、5冊買えますし、その知識の質・量は新聞とは比べ物になりません。
新聞など読んでいたら、何時まで経っても経済政策への評価をできるようにはなりませんよ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36620

さらに言えば、円はそれほど強いわけではない。名目ベースでは、円は対ドルでの史上最高値からそう離れていないが、インフレを調整し、貿易加重を行った後の実質実効レートは、1986〜2005年の大半の期間の実績よりも安い。

「実質為替レート」というのは貿易品の値段の比です。
これが安いということは日本の貿易品の値段が安いということであり、それはデフレを意味するのです。
だからそれは大問題なんですよ。
このくだりを見れば分かる通り、フィナンシャル・タイムズを読んでも「実質実効為替レート」が何なのかさっぱりわからないですよね。
読者に分からない言葉遣いをして「日本経済には問題がない」というウソを広めようとしているのがおわかりになるでしょう。
専門用語を説明なく使って一般市民を騙すという方法を反リフレ派は共通して使います。
「経済紙を読むのはむしろ有害」と私が主張するのはこのためです。