リフレ腐しには反撃するぜい

日銀が緩和をすれば全ての経済問題が解決するような指摘は幻想

少なくともリフレ派はそんなことを言っていません。日銀が金融緩和を十分にやればデフレが終わると言っているだけです。藁人形論法は飽きました。

実際これまでの十数年、日銀がいくら緩和をしても実態経済が改善してこなかったということを今一度考えていただきたいと思います。

日銀は緩和してこなかったとリフレ派はデータを出して指摘しています。ちきりんみたいなことを書いていないでデータを出しなさい。

金融機関から一般国民の口座に、あるいは企業の口座にお金が回っていかなければ、実態経済に日銀の供給したお金は回ってはいかないのです。しつこいようですが、

しつこいっていうか、リフレ派の主張をちゃんと読んでいないわけです。「緩和したカネが出まわって景気回復する」なんてことは言われておりません。
これは日銀がよく言う「ブタ積み論」です。
金融緩和が実体経済を改善するルートは主に『予想』です。中央銀行が出したカネが実体経済を良くする、なんて考え方は古臭い誤謬なのでそろそろ卒業しましょう。アメリカのブログ論壇の先進性についていくようにすれば、このような十年一日の如き間違いから脱却できますよ。

2000年代、世界の中央銀行に先駆け大量の資金供給を実施していたのが日銀です。

してないです。デフレが終わっていないのに中途でやめてしまったので、「日銀は異常なマゾ」とか揶揄されているのです。

例えば日銀が資金の大量供給をした2000年以降皆さんの給与は上がったでしょうか。あるいは景気が回復したでしょうか。

大量供給してないから景気が上がらなかったのですし、中央銀行のカネが直接我々の給料になるわけではありません。

もし仮に、日銀の資金供給がダイレクトに民間に流れ込んでいるのだとすれば、世界に先駆けて大量の資金供給を実施したのですから、世界のトップに躍り出るような好景気を日本は謳歌しなければおかしい。

流れ込まないです。その前提がおかしいので、それ以降の文意もすべて変です。

金融機関も目ぼしい融資先も民間にもないので、いくら緩和を強化してくれても、もう資金は要らないというような状態になっているのです。

そうそう、景気が悪いから融資先が無いのです。そんな状態なのに「緩和したカネが銀行を通じて世間に出回る」と想定するのがおかしいのです。
ただ、毎日新聞によれば「日銀はそのように想定している」そうなので、どうなっているのか私にはわかりません。引用文の筆者が日銀に取材したら良いと思います。毎日新聞は取材しない会社なので。

財政を出動させて政府が代わりにお金を使うようにする、という部分ですから、日銀の専管事項ではありません。

そうそう、だから日銀が緩和したカネで財政政策をやれば良いのですよ。リフレ派はそう主張していますし、高橋是清もそうしたのです。
日銀が出したカネで公共事業するとか定額給付金配るとかバウチャー出すとか、なんだってやれば良いでしょ。

日銀を非難しても水門は開放されません。開放される方法を考えて行動に移すのは政治家や政府の側です。

だったら貴方が提案なり批判なりすれば良いでしょ。むしろその事を文章にしたら良いと思うのですが、「日銀を批判するな」で終わる内容はおかしいでしょ。「専門家」なんだからしっかりして下さい。