復活への胎動、アメリカの不思議
ミネアポリス連邦準備銀行の総裁も考えを変え、「失業率が5.5%を下回るまで金利を0近くにするべきだ」と発言したことから、ポジティブな驚きの声が続々と上がっています。
「夢ではないか」という学者までおり、アメリカが又もや極めて重要な事項でのアンラーニングを果敢にも行ったわけです。日本はアメリカに対してもう何度目かわからないくらいの敗北をしたということになります。考えや行動の質において、です。アメリカと日本の差は決して物量だけではありません。文化的な優劣が明らかにあります。
自分たちの力で間違った考えを修正して正しい方向転換をし、破綻を回避する資質は非常に稀で、アメリカ人以外には見当たりません。ヨーロッパでもアジアでも、このように自立的に思考できる集団はいません。
日本は確かに世界最古の国家ですが、実質的な滅亡を白村江の戦いと太平洋戦争で経験していますから、連続した国家とは言えません。アメリカが若い国家であるとはいえ、まだ破綻を一度も経験していないのは驚くべきことでしょう。欧州の主要国にもそれに近い国はありますが、アメリカの手助けがなければ滅びていたのですから、自力で破滅を回避する能力は米国固有のものです。
今の良い方向転換が続くことが望まれます。選挙や財政における阻害要因が無くなることを期待します。