決定すれば良いというものではありません

雲行きが怪しくなってきました。非常に危険です。何か話し合いでも持たれたのではないでしょうか。

橋下徹 ‏@t_ishin
決定のほかに、TPP、集団的自衛権という政治グループがスタンスを決めなければならない決定的価値観を出されたからです。のるかそるかの対立軸です。 RT @Newsweek_JAPAN: 橋下市長はなぜ野田首相をほめたのか - http://bit.ly/LTzujm

橋下徹 ‏@t_ishin
決定的価値観が合えば、多少の個別政策で意見が異なっても何とかなります。100%何から何まで一緒なんてあり得ない。決定的価値観が違えば、その場の雰囲気で一緒になっても重大局面で意思決定できない。この決定的価値観は何か。これを捉え、国民に提示するのが政治家の仕事の全て。

橋下徹 ‏@t_ishin
田崎氏にはまずこれを読んでもらいたい。橋下市長はなぜ野田首相をほめたのか - http://bit.ly/LTzujm ここに書かれている決定論のほかに、首相はTPP、集団的自衛権という政治グループがスタンスを決めなければならない決定的価値観を出された。のるかそるかの対立軸。

橋下市長はなぜ野田首相をほめたのか | 池田信夫 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

橋下徹 ‏@t_ishin
野田首相の政治的決定力・価値観の提示には賛意を示しましたが、個別政策として今回の消費税増税は反対です。消費税は地方税化すべき。増税決定するなら選挙を踏まえるべき。個別政策論と政治決定論は別物。

橋下徹 ‏@t_ishin
国民の皆さんがドーンと重さを感じて否応なしに考え、自分の立場を明確化せざるを得ず、そしてこの問題について方向性が固まれば、あとの多くの問題が動いていくというような、政治的決定的価値観。これを次の選挙までに提示していきます。皆がYESというような政策の羅列は意味がない

橋下徹 ‏@t_ishin
皆がどちらの方向性に行くのかを決めざるを得ない論点。国の進むべき方向性を導く論点。これが決まれば、あとの個別課題はその方向で動くだろうという論点。これをまとめているのが維新八策です。これまでのあれやります、これやりますという政策列挙のいわゆるマニフェストとは違います。

大飯原発再稼働問題で市民を裏切った橋下徹氏ですが、このごろの言動は将来の裏切りを強く予感させるものです。
どうも腰の座らない印象がある人ですが、権力奪取が何より優先するようでは権力の座についてから、今主張しているような政策を本当に実現するのかどうか疑わしくなります。権力の座についたら、それはそれで色々なしがらみが出てくるでしょうから。
「決定的価値観が合えば」というくだりはとてもいかがわしいですね。この書き方では、「個別政策では民主党と食い違うが、決定的価値観が合うから民主党と連携する」と読めてしまいます。
橋下氏は石原慎太郎氏との関係の良さをアピールすることがしばしば見受けられますが、石原氏は次の様な意見です。

石原知事、消費税巡る「維新」の重点公約否定
読売新聞 7月13日(金)21時15分配信
 東京都の石原慎太郎知事は13日の記者会見で、次期衆院選に向けて互いに連携を模索している地域政党大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)が、重点公約に位置づける消費税の地方税化について、「無理だと思う」と否定的な見解を示した。
 石原知事は「税制を各県や自治体が自分で決めることになったら、日本のように狭小で人口が密集しているところでは、いろんな混乱が起こってくると思う」と語った。
 維新の重点公約を巡っては、憲法9条の是非を問う国民投票についても見解が異なっている。

これは「維新の会と個別政策で食い違う」と言っているわけですが、橋下氏は「個別政策が食い違っても決定的価値観が合えば連携する」と読める主張を行なっていますから、石原氏とも政策が食い違っているのに連携するという行動を取りかねないということになります。
橋下氏の直近のツイートでとてもとても危ないと思ったのは、「皆がどちらの方向性に行くのかを決めざるを得ない論点。国の進むべき方向性を導く論点。これが決まれば、あとの個別課題はその方向で動くだろうという論点」というところです。
これはつまり、「方向次第で個別課題の立て方が変わる」ということですから、例えば民主党や石原的な「決定的価値観」に沿った個別課題を立てうる、つまり、現在主張している個別課題とは似ても似つかない政策を実行しかねないということですから、橋下氏が今述べている具体的政策はあてにならないということになってしまいます。