藤井裕久・民主党議員の不可解

藤井裕久民主党議員は、「金融政策には実体経済を押し上げる力がない。」と発言し、金融緩和の不要を主張し、見方によっては金融政策の価値そのものを否定している。
ただ、過去には次のような発言を残している。

財務大臣 藤井 裕久(ふじい ひろひさ)

 この度16年ぶりに財務大臣を拝命しました藤井裕久です。
 申し上げるまでもなく国の財政は深刻な状態です。ただし、社会で最も大事なのは経済すなわち国民生活であり、経済なくして財政もあり得ません。まず経済を立て直し、結果として財政もよくなる、という高橋是清の教えに立ち返るべきです。
 振り返れば、もはや高度成長期ではないにもかかわらず、従来の資源配分には無駄がありました。この無駄を省き、マニフェストに従って国民生活第一の資源配分を行うことで、外需から内需中心の政策に転換し、新たな経済成長を創出してまいります。
 その上で、財政規律についても考えねばなりません。長期的に財政を立て直すため、プライマリーバランス黒字に加え、債務残高対GDP比に基づく目標も考慮が必要です。
 以上の課題について、各大臣にも「査定大臣」の心構えで協力して頂きつつ、皆様の期待に応え、政治の信頼を取り戻すべく、全力で取り組んでまいります。
http://www.mmz.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2009/1008mh/index.html

高橋是清は、国債を日銀に直接引き受けさせ、金融政策と財政政策を併用して昭和恐慌を克服=世界恐慌から世界でも最速で日本を脱出させた偉人である。
高橋是清は、国債の日銀直接引受・金融緩和・財政拡張、という手段によって大成功を収め、世界恐慌を研究している世界中の専門家から尊敬されている人物である。
一方、藤井裕久民主党議員は、日銀引受・金融緩和に反対し、さらにはデフレ不況下の増税に賛成して経済を収縮させ、財政も悪化させようとしている人物である。
言っていることと行なっていることが全く矛盾しているのだが、藤井裕久民主党議員は昔から発言が矛盾し続けており、どうやら習慣になっているらしい。
藤井裕久に限らず、民主党の政策は常に矛盾しているので、もはや矛盾は民主党の党是であるようだ。