正しかったバーナンキ議長、「QE2がインフレ招く」は政治の虚言

2月8日(ブルームバーグ):バーナンキ米連邦準備制度理事会FRB)議長への批判が的外れだったことを、数字が証明している。
 ベイナー米下院議長(オハイオ州)や大統領候補のロン・ポール下院議員(テキサス州選出)など共和党議員が、量的緩和第2弾(QE2)が物価急騰を招く恐れがあると警告してから1年以上がたつが、高インフレは影も形もない。個人消費支出(PCE)の総合価格指数は、昨年12月の時点で前年同月比2.4%上昇と、当局の目標の2%にかなり近い。
 議長のインフレ抑制の実績は前任者らを上回る。バーナンキ議長の下での米消費者物価指数上昇率は平均で2.4%だが、アラン・グリーンスパン前議長下(1987−2006年)では3.1%、その前のポール・ボルカー議長時代(79−87年)では6.3%だった。