いま妄言が熱い。

日本の上流階級では妄言吐くのが流行っているのだろうか。
問題部分を強調してみました。

FRBが日銀の政策に近づいてきたと認識=白川総裁
2012年 02月 6日 12:40
[東京 6日 ロイター] 白川方明日銀総裁は6日午前の参議院予算委員会で、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に関連して、物価だけでなく持続的な経済の成長を実現するために金融政策を行うという意味で日銀もFRBも似ていると指摘したうえで、「FRBが日銀の政策に近づいてきたという認識を持っている」と語った。

    
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日銀とFRBが似ているとかマジですかスカ。無茶苦茶いいよる。
日銀は緩和的な政策をほとんどやっていない。「やっている」と本人たちは主張しているが、日本はもともと現金決済が多いから外国に比べて貨幣量が多いだけ。そこからの変化が重要なのだが、それをやっていないから円高になっている。
日本がこの20年、名目GDPが成長していないのに対し、アメリカは2倍以上に増えている。そしてその上で貨幣量もリーマン・ショック以降2.5倍に増えている。日本が名目GDPに比して貨幣量が多いのは当たり前で、成長していないからだ。もし日本が成長していれば名目GDPに比した貨幣量は少なくなる。日銀の言っていることは金融政策の失敗で成長できていないことを自慢しているようなもの。

さらにFRBが先の連邦公開市場委員会(FOMC)で2%のインフレ目標を設定したことについて「長期的目標という形で物価の上昇率について2%という数字を定めた。バーナンキ議長自身もこれはインフレーションターゲットではないと言っている」との認識を示した。そのうえで、「物価安定は中銀の金融政策の目標だが、物価だけをみていくわけでない。最終的に物価安定の下での持続的な経済の成長を実現していくように金融政策を行うという意味で、日銀もFRBも似ている」と説明、「むしろFRBが現在日銀が行っている政策に近づいてきたという認識を持っている」と語った。
(ロイターニュース 石田仁志;編集 宮崎大)

バーナンキ氏が言っているのは「物価だけ気にするのではなくて雇用も気にする。」ということ。つまり、もし2%の目標に到達していても雇用の状況が悪ければ、さらに金融緩和する可能性もあるよ、ということ。その場合に一時的にインフレ率が2%を超えたとしても雇用に配慮するという意味。日銀の言っていることとは逆だ。
日銀がここに来て「俺達はFRBに似てる。」とさかんに言うのは気持ち悪い。日銀は経済成長を実現するような金融政策をしていないわけでね。現に20年前と名目GDPが変わっていない。日銀の仕事が彼らの言うとおりなら、「自分たちは失敗している。」と言っているようなものなのだが…