【TPP】中野剛志出演の「とくダネ!」を検証する。

検証ソースはこちら。
TPP研究会報告書

  1. 3分8秒「関税が撤廃されるとカリフォルニア米が342円になる」⇒間違い。米はミニマム・アクセスに限られており、関税を払って輸入されているものはない。
  2. 9分9秒 有名な「東北の一次産業を犠牲にするんだ。すげぇな。最低だよ日本人って。」発言⇒貿易自由化しても犠牲にならない。野菜や果実の関税は数%に過ぎないので関税が撤廃されても影響はない。米農家には政府からの直接支払いで援助すれば問題ない。日本米の競争相手は中国産米だが、中国産米は10年前と比べて価格が3.5倍になっている。60キロの卸値が日本米は1万4000円、中国米は1万500円。だから直接支払いの費用が、農水省や農業関連団体が言うような過大なものにはならない。
  3. 11分8秒「アメリカが輸出倍増戦略をとっているので今は円高」⇒間違い。これは私の知識の範囲ですが、アメリカが金融緩和しているのはデフレ防止のためです。アメリカの金融緩和で輸出による経済効果が出たという記事も出ていますが、輸出倍増を狙って金融緩和したわけではありません。その辺はリフレ派のブログをお読みください。
  4. 11分16秒「アメリカの輸出先は日本しかない」⇒間違い。又「TPP研究会報告書」を参照してください。TPP交渉参加国に日本を加えた時のアメリカの輸出先で日本は4割を占めています。残りの6割はそれ以外の8カ国です。グラフが出ていますのでわかりやすいです。