義務教育でも科学哲学

米国の義務教育で科学がどのように語られているか - Togetter

…これらの問題のどれ一つとして(!)、“科学だけで答えが出せる問題ではない”と明確に書いてある。 我々が生きる社会、職や食料や住居を供給する経済、法や倫理が関わる問題に関して科学者は“最終決定者”ではなく、“recommendation”ができるだけ。 決定するのは…
kuri_kurita 2011/09/04 12:35:54


…我々、民主主義社会の市民が、投票などを通して、決定するのである。 だからこそ、科学とは何か、何ができるのか、そして、何ができないのかを、各自が正しく理解することがかつてなく重要になっているのである…と。
kuri_kurita 2011/09/04 12:44:40


(…昨日の続き) 「科学者にとって科学とは常に発展していくものであって、不変の真理の発見というようなものではない」 「科学の力を知っている科学者は、またその限界についても知っている」 …と、最初の章にかいてある。 義務教育の必修科目だよ。 http://t.co/2ZQ0DNM
kuri_kurita 2011/09/05 10:02:47


「有用な理論は大多数の科学者によって支持され優勢となるが、どのような理論も絶対的な真理とみなされることはない。 新しい証拠が発見されれば理論は改訂されるか、別のもので置き換えられる。」 …この次がスゴい。
kuri_kurita 2011/09/06 12:04:01


@ublftbo @ohira_y アメリカの教育にも社会にも問題はいろいろあるけど、こういうところは完全に日本の方がダメですよね。 「科学とは何か」とか、ましてや「何でないか」なんて学校で習った覚えないですもん。 これだけ分かってもらえただけでも、いろいろ違うんじゃないかと…
kuri_kurita 2011/09/06 13:33:46


今日は下の子がいま使っている、“Life Science”という教科書を見てみた。 (年齢的には日本の中一ぐらい) やはり第一章で、科学とは常に発展し続けているものであって、“理論とは変わるものだ”ということをいろんな表現を使って強調している。 たとえば…
kuri_kurita 2011/09/07 14:16:24


「科学においては、どんな理論も絶対的な真理として受け入れられることはない。 実験が積み重ねられることで理論が変わることもあるし、顕微鏡のような新しい技術が開発されることによって理論が変更されたり、まったく新しい理論が作られたりする。」 …この次が面白い。
kuri_kurita 2011/09/07 14:16:53


「科学理論というのは、何かを説明するために科学者たちが考え出した説明の中で、今の時点で最もよく出来たものだと考えるべきである。 いずれ時が経てば、変わるかもしれないのである!」(原文も ! で終わる) あくまでも実験による検証の結果として変わる、と言っているのは大事だと思う。

義務教育の教科書に科学哲学が出ているというのは驚きだなぁ。向こうの学生は教科書をガッチリやっているのかな?やっているとしたら教養の基礎レベルに日本とは非常な差があることになります。
本の学校は「教科書の内容=真理」という教え方をするので大変不適切ですし、生徒たちの判断能力に学校によって制約がかけられているという状態です。
ネットで「理論」の装いで詭弁を垂れ流す人々がいます。専門的な内容にみせかけることで一般人からの批判を封じ込め、信者にとりまかれて妄説を垂れ流すといった公害のような人間たちですが、そういった詭弁を見抜くのには論理学とか科学哲学に関する入門的一般書を読んでおくのが有効です。

科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)

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