続くデフレ

4〜6月期の需給ギャップ、20兆円の需要不足 デフレ続く
2011.8.29 19:32
 内閣府は29日、日本経済全体の需要と供給の差を示す「GDP(国内総生産)ギャップ」(需給ギャップ)について、今年4〜6月期はマイナス3・7%だったとする試算を発表した。1〜3月期(マイナス3・8%)とほぼ変わらず、金額に換算すると、年間約20兆円の需要不足が生じている。マイナスになるのは12四半期連続で、デフレが長期化している。
 需給ギャップはGDPから、国内の工場設備や労働力をフル稼働させた場合の供給力(潜在GDP)を差し引いて算出する。マイナスの場合は供給能力の方が大きく、需要不足になっていることを示す。
 4〜6月期の潜在GDPは東日本大震災による生産設備の損壊や電力不足などで、年換算で約2兆円押し下げられた。ただ、供給制約やマインドの悪化で実際のGDPも下がり、需給ギャップは縮小しなかった。

震災で生産設備が壊れて供給力が減ったはずなのに需給ギャップが縮小しないということは、同じように需要も減ってしまっているわけですね。本来は人々が消費したり企業が設備投資したりしやすくする政策を導入する筈なのですが、これからむしろ皆が将来を見越してお金を使いたがらなくなるようにするらしいので、需給ギャップはむしろ開くのではないでしょうか。