福島原発事故処理に数十年。

NHKが報道した工程表や菅首相の発言によって、福島事故が完全に処理されるまで数十年かかることが公表されました。
本当のことを言うのは良いことですね。「数十年」は20年〜99年の幅があるので(^_^;)ことによったら顔面蒼白の事実なのですけれども、国民が原発事故の厳しい現実について正しい認識を持つことは大事なことだと思います。
ただ気になるのは「いつまで水を入れるのか?」ですね。
「完全循環冷却」が始まったときにやたらと「完全」を強調していたのでうっかり安心してしまう人が出たと思うのですが、絶対に忘れてはならないのは「汚染水を処理すると高濃度放射性廃棄物が出る。」という点ですね。
循環させれば汚染水自体の量は増えないですけれども、途中で汚染を除去することで高濃度放射性廃棄物がごそっと残ります。
水を入れ続けると循環していても廃棄物がどんどん積み上がっていきます。その廃棄物はとりあえず保管しているだけでまだ処分地も処分法も決まっていないシロモノですからね、極めて深刻な側面です。
「事故処理終了まで数十年。」と正直に言ったは良いのですが、水を数十年入れ続けたら廃棄物処理で死にます。
数年入れるとしても膨大な廃棄物が出ますからね…どうするんでしょうね。
使用済み核燃料や再処理後の放射性廃棄物に加えて、福島原発事故由来の放射性廃棄物、しかもその増加速度は核燃料より早いという(-_-;)
11万トンの汚染水処理時に、2000立方メートルの高濃度放射性廃棄物が出るという話がありました。
今、一日に600トンの水を入れているようです。
出てくる汚染物の量を計算してみたのですが…
あくまで単純計算なのでどうかと思いますが、恐ろしい数字になりました。
どうするんですかね、ホントに。