福島5号機の海水ポンプ故障。

原発の設備は何もなくても頻繁に故障するということが震災や余震以降はっきりわかるようになりました。
原発の「安全性」の問題点というのは、このように非常に故障しやすい装置に決定的な危険の有無がかかっているということです。
使いっぱなしの機械が故障するということ自体は普通のことですが、原発の場合は事故が発生した際の悪影響が巨大すぎるので「他の例と同じように不具合が起こりやすいのです。」という考え方をされると困るのです。しかし原発関係者はすました顔でそういったことを言ってのけるのですから現実にはとても不安定な仕組みの上に私たちは生活しているのです。
それに5号機の冷却がいまだ「仮設の海水ポンプ」で行われている理由は何でしょう?2ヶ月も時間があったのに本来の装置の修理ができていないのは不審ですね。重大な損傷が地震によって起こっているのではないかと心配になります。

<福島第1原発>5号機の海水ポンプ故障
毎日新聞 5月29日(日)9時39分配信
 東京電力は29日、冷温停止中の福島第1原発5号機で、原子炉と使用済み核燃料プールの冷却水を冷やしている仮設の海水ポンプが故障したと発表した。一時的に冷却機能が失われており、東電は同日午前8時から予備ポンプへの交換作業を始めた。同日中には再起動できる見込み。


 東電によると、28日午後9時ごろ、作業員がパトロール中にポンプが止まっているのを見つけた。冷却水の温度は29日午前8時時点で原子炉が87.4度、使用済み核燃料プールが44.7度で、28日午後9時時点から原子炉は19.4度、プールは3.7度上昇した。【酒造唯】