東北の原発 電源確保が課題

NHK


7日の地震では、東北地方の一部の原子力発電所原子力関連施設で、外部電源が一時すべて使えなくなりました。安全装置である非常用の発電機が動き、核燃料の冷却などが想定どおり行われましたが、先月11日の東日本大震災以降、東北地方は停電が起こりやすい状況となっており、万一に備えた電源の確保が課題になっています。


青森県にある東北電力東通原子力発電所では、7日夜の地震のあと、2系統ある外部電源が停電ですべて使えなくなりました。東通原発は、当時、定期検査中で運転していなかったため、問題になるのは、燃料プールに保管されている核燃料の冷却でしたが、非常用の発電機が想定どおり働いて冷却機能が維持され、大きな問題には至りませんでした。ただ、外部電源が復旧したあとの8日午後2時前、非常用の発電機に油漏れが見つかって、3台の発電機すべてが使えない状態になり、結果的に外部電源のみという状態になりました。


このほか、7日夜の地震では、青森県六ヶ所村にある日本原燃の再処理工場でも、外部電源が一時すべて使えなくなったほか、宮城県女川原発でも、4系統ある外部電源のうち3系統が使えなくなるなど、先月11日の東日本大震災以降、停電が起きやすい状況になっていて、万一に備えた電源の確保の課題が浮き彫りになっています。

昨日は少し肝を冷やしましたけれども、地震だけならなんとか非常用電源が作動してくれるということで東北電力GJなんですけれども、どうも脆弱さが原発界全体に漂っていますね。
原子力発電が事故った時の深刻さに比べると、あまりにも普通の強度しかないように思えて仕方ありません。
非常用電源の種類や燃料も二重、三重のバックアップ体制を作っておいてほしいし、それは様々な災害・トラブルを想定して各種の被害から分散しておいていただきたいと思います。
さらにいうなら普段から電力会社同士で非常用の装置を融通しあう取り決めをしておいてほしいと思います。
非常用電源を持ってきたけどプラグが合わないとかアホかと思います。
そういうものは全国で統一しておくのが当然じゃないかと思いますし、政府の装備としても共通の非常用電源、燃料、輸送機械を備えておくべきです。既にあるかもしれませんが。
電源のプラグが合わないから使えません、なんてのは戦時中に兵器工場や兵器メーカーによってネジの穴サイズが異なっていて統一的な整備ができずに非効率極まりなく、標準化された装備を持つアメリカに負けました、というエピソードとそっくりそのまんまです。
70年近くたっても何の進歩もしていない。工業規格が常識になって久しいのにまだそんなレベルなのかと呆れます。
明らかに日本における文化的劣等性を示す話だと思います。